EXILE NAOTO、初のパパ役で“父親”を疑似体験! 「本当にいいなって思っちゃいました」

2023.6.6 17:30

本日6月6日よりフジテレビ系「火曜ACTION!」枠にて放送がスタートするドラマ『もう一度パパと呼ばれる日』(毎週24時25分~、関東ローカル、全4回)の取材会に、主演を務めるEXILE NAOTOが出席。初めてのパパ役に挑む心境や、子供たちとの撮影秘話、作品から受け取ったメッセージについて語った。

本作は、「前向性健忘症」を患い家族から離れた主人公が、最愛の子供たちにもう一度“パパ”と呼んでもらうため、シングルファザーとして懸命に生きる奮闘記。

フジテレビ地上波ドラマ初主演となるNAOTOは、「久しぶりにフジテレビのドラマに出られることと、主演というかたちでお話をいただいたことをうれしく思います」と笑顔で挨拶。上田迅が手掛けた脚本を「すごく大事なことが短い間に詰まっていて、読み終わった後に『お見事!』と思うくらいにすごい本だなと思いました」と絶賛し、「こんな作品にチャレンジできるのはすごくありがたいです」と意気込んだ。

©entax

今回NAOTOが演じるのは、事故によって「前向性健忘症」を患う主人公・三倉健二役。「前向性健忘症」とは、受傷した時点を起点にして、以後新しく記憶することができなくなってしまう症状で、日常生活動作は問題なく行えるが、一晩寝ると一日の記憶はすべてを忘れてしまう。

NAOTOは「不器用でまっすぐで、“一度こう思ったら、こう”みたいなものが三倉健二だと思う」と役柄について紹介し、「これは僕の想像でしかないけど、もととなる性格は変わらないとはいえ、病気を発症する前と後では、一日一日との向き合い方がすごく違うんだろうなって。常に“今日(を生きる)”という気持ちで毎日挑んでいるんだろうなと思うと、勇気をもらいましたし、不器用ながらもまっすぐ生きていく健二からパワーをもらいながら演じています」と話した。

そんな健二の生き方に触れることで、NAOTO自身の考えにも変化があったという。「人との思い出って、それが人と自分をつないでいる唯一のものだったり、自分自身を形成するものだったり、言ってしまえば人生そのものなわけじゃないですか。それが彼にはないことで、毎日に対する向き合い方は、誰よりも濃いのかなと思うんです。『健二だったら、このときどう思うのかな』と考えることで、健二に比べて(自分は)そんな大切に生きてるのかなとか、すごく考えさせられました」

©フジテレビ

一方で、撮影前に「前向性健忘症」に関するたくさんの資料や動画を見たことを明かし、「僕が見た方々は、みなさん明るく生活されていました。『困ることはたくさんある』とはおっしゃっていたけど、パッと見た感じでは(「前向性健忘症」を患っていることが)わからないと感じました」と振り返る。

「僕らが想像しても到底、計り知れないとは思うんですけど、不安や恐怖の中にいながらも、取材に明るく受け答えされていて。それは『感情がないからだ』とおっしゃってはいるんですけど、ふと我に返ったときに、自分を象(かたど)るものが何もない恐怖感ってどんなものなんだろうなとか、明日起きたらまたすべてを忘れているって、夜寝る瞬間はどんな感じなんだろうなとか、考えさせられましたね」

それでも「僕が見た映像では、悲観的になるような描き方はなかった」とし、資料から感じた自身の感情を役に反映させるのではなく、「たとえば朝起きたときに“ここがどこなのか純粋にわからない”、“いつから自分がこの状態だったかわからない”っていうところを素直に表現するほうがリアルかなと。そこに自分の感情を乗っけて脚色することは、省いたほうがいいかなと思いながら演じさせてもらっています」と演技プランを明かした。

©フジテレビ

パパ役には初挑戦だが、ふだんからおいっ子や友人の子供と接する機会が多いというNAOTO。兄や友人が、父としてどんな振る舞いをしているのかを意識した上で、「現場で子供とたくさん接することで、守りたくなるような感情を芽生えさせてくれたので、そういう気持ちを大事にして。本当に自分の娘や息子かのような感覚になっていくのが、一番自分の中では役作りに近いかなと思っています」とコメント。

さらに、「息子の春を演じる(石塚)陸翔くんとは休憩中もできる限りずっと一緒にいるので、本当に父としての疑似体験をさせてもらっているような。すごくかわいくて、芝居関係なくキュンキュンするシーンが多くて、本当にいいなって思っちゃいました」とメロメロの様子。もともと漫画好きのNAOTOだけに、休憩中には『ドラゴンボール』の話で盛り上がっているといい、「音楽の話は情報収集、マーケティングだと思ってどんどん聞いたけど、僕らの名前は出てこなかった」と話して笑わせた。

©entax

また自身の思う“理想の父親像”について聞かれると、「めちゃめちゃ難しいですね」と苦笑い。熟考の末に「もちろん自分の父親を想像したんですけど、なかなかパンチのある父親だから参考にならなくて(笑)」と切り出し、これまでに見てきた作品などを通して「安心感とか包容力というのは、大事なワードかなと思ってる」と打ち明けた。

撮影を進めていくにあたり、今後の課題は“子供たちとの距離感”について。「撮影を続けるにつれて、子供たちに対するいろんな感情や思いがどんどん強くなってきちゃうと思うんですよ。でも、一日が切り替わることで、健二の場合はゼロに戻る。だから、あまり感情を積み重ねないほうが良いかなとは思っています。常にフラットに、毎日がゼロからスタートする役であることを忘れないように演じていきたいです」

©フジテレビ

最後に、NAOTOは「三倉健二は、『前向性健忘症』という病気を患いながらも、もう一度自分が父として子供たちと向き合って、不器用ながらも一生懸命、父親になっていく。何か一つの目的を達成するために、いろんな困難がある中でも頑張ること、一日一日を大切にして生きていくことを、このドラマを通して感じてもらえたらいいなと思っています」とメッセージ。「健二が奮闘している姿を見て、是非みなさんに勇気を受け取ってもらえたら」と呼びかけた。

■フジテレビ 火曜ACTION!『もう一度パパと呼ばれる日』
2023年6月6日(火)深夜スタート
放映時間:毎週火曜 24:25~24:55
出演:EXILE NAOTO(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS)、前田亜季、梨里花、石塚陸翔、木村慧人(FANTASTICS)、信太昌之、山田キヌヲ、八嶋智人

【EXILE NAOTO Profile】
8月30日生まれ。埼玉県出身。2007年、二代目J SOUL BROTHERSに加入し、2009年、EXILEにパフォーマーとして加入。2010年に結成された三代目J SOUL BROTHERSリーダーを小林直己と共に兼任。俳優としての主な出演作は、ドラマ「ラスト・シンデレラ」(2014年)、「ブスの瞳に恋してる 2019」(2019年)、映画「フード・ラック!食運」(2020年)、「DANCING MARY ダンシング・マリー」(2021年)など。2015年には、自身のアパレルブランド「STUDIO SEVEN」を立ち上げるなど、パフォーマー以外の活動でも幅広く活動中。

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