NY留学を経てメジャーデビュー 清水美依紗が語るMay J.や山崎育三郎との出会い

2022.5.20 12:00

高校生時代から音楽番組に出演していた清水美依紗(しみずみいしゃ)さん。ニューヨークで本格的にミュージカルを学んだ後、帰国して音楽活動を開始。今年4月22日にメジャーデビューしたばかりの22歳に、NY時代の思い出やデビュー曲について聞きました。

■TV番組で話題になり、May J.のコンサートに参加

――高校生の頃からTV番組などにも出演されていましたが、何がきっかけだったのでしょうか?

当時、SNSに自分で自分が歌っている動画を上げていたのですが、それを見たテレビ局の方から声がかかったケースもありますし、自分で応募して出たケースもありました。どちらにしても、SNSの影響が大きかったです。

――在学中にMay J.さんのコンサートのオープニングアクトも務めたこともあるのですよね。

そうです。May J.さんの『本当の恋』という曲をライブでカバーしたものをSNSにアップしていたら、なんとMay J.さん本人が見てくださって連絡をいただき、オープニングアクトで歌うことが決まりました。実際にお会いしたMay J.さんは「大丈夫だよ」「これから一緒にがんばろうね」と、優しい言葉をたくさんかけてくださって、今でもその時の言葉を思い出します。

■ミュージカルを学ぶため渡ったNYで山崎育三郎との運命的な出会いが

ニューヨーク在学中マスタークラスでミュージカル「ハミルトン」に出演していたGregory Trecoさんが学校に教えにきた時の様子 

――高校卒業後、ニューヨーク・フィルム・アカデミー・ミュージカル・シアターに進学されました。日本ではなくニューヨークで学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?

元々、何を学びに行くかは別として、留学をすることが夢でした。歌手という夢を持ってからは、憧れのアリアナ・グランデさんの影響もあり、海外で活躍したいという気持ちも芽生えてきていました。そこで歌はもちろん、自分に足りない表現力をしっかり学べるようにミュージカルコースを選びました。

――英語はある程度話せる状態で留学されたのですか?

ニューヨークでの学校のオープンマイクで、優勝した時の集合写真

それが……実はまったくしゃべれなかったのです。さらに、演技は今までまったく勉強してこなかったし、もちろん英語で演じなくてはいけなかったので台本を読むのも苦労しました。ただ、ミュージカルの本場・ニューヨークで2年間演技を学んだことがベースになって今の表現につながっていて、今は歌手としてだけでなく役者としてもやっていきたい、という気持ちが強くなりました。

――ニューヨークの学校に在学中に山崎育三郎さんとの出会いがあったそうですね。

そうです。山崎さんがTV番組の特番でニューヨークにいらっしゃった時に、たまたま私が通っていた学校にロケに来られることになり、そこでは日本人がたまたま私だけだった、という偶然が重なって山崎さんとお話しする機会を得られました。

ニューヨーク在学中のことを語る清水美依紗さん

――山崎さんはどんな方でしたか?

終始変わらず紳士的でまさに“王子様”です(笑)。山崎さんとのニューヨークでの出会いがご縁で帰国してから同じ舞台に出させていただくことになるのですが、その間もずっと連絡は取り合っていたので、王子様から信頼できるお兄さんになっていった感じがします。

――舞台は、あいまい劇場 其の壱「あくと」ですね。山崎育三郎さんはじめ、キムラ緑子さんや尾上松也さん、城田優さんなどそうそうたるキャストとご一緒されたわけですが、いかがでしたか?

本当にすごい方々とご一緒させていただいて、刺激を受けました。キムラ緑子さんからは、同じ舞台を毎回新鮮な気持ちで演じるために「自分から仕掛けをつくるのよ」とアドバイスをいただきました。演出家の成河(ソンハ)さんは演技に真っすぐに取り組む方で、(その演出を受けて)お芝居の深い部分まで学ばせてもらえた感じがして、もっともっと演劇をやりたいと思いました。

■帰国後はディズニーソングで話題になり、メジャーデビューへ

――帰国後TikTokでのディズニーソングカバーが話題になって、2021年にはディズニープリンセスの祭典の日本版テーマソング「Starting Now 〜新しい私へ」の歌唱アーティストに選ばれましたね。

ディズニー作品や音楽が大好きな母の影響もあり、小さい頃からいろいろな作品を観てきたので、それはもう、すごく嬉しかったです。一方で自分が今までディズニーから夢をもらってきたのが、今度は与える側になるという責任も感じました。楽曲を聴いてからは、まさに歌手として新しい一歩を踏み出そうとしている「Starting Now」な自分にぴったりだという思いを強くしました。

――そして今回「High Five」という楽曲で4月22日にデビューされたということですが、デビューが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

準備期間も長かったので、4月に入ってから情報解禁の際に、これからメジャーデビューするんだな、と、やっと実感したくらいです。

――デビュー曲では作詞に参加されていますね。

はい。コンセプトは「自己肯定」です。ありのままの自分を受け入れるというテーマで歌詞を共作しました。私は自分の過去や弱い自分をファンの前では今まであまり見せてきませんでした。でも一人の人間として弱い部分、強い部分、両方持っていて当たり前ですよね。だから、ずっと強くて明るい部分だけを見せなくてもいいよね、と思って自分自身に向けて書いた歌詞でもあります。自信を持てない自分に、手を差し伸べるもう一人の自分がいるというイメージ。そして歌詞の中の「ポジティブな私」がこの曲を聴いた方に手を差し伸べて手を取り合う、というイメージになればいいなと。どんな自分も認めてあげて受け入れたら、みんな「自信」が持てるのではないかな、と考えて歌詞を書きました。

――今後はどんなアーティストになっていきたいですか?

今はこのデビュー曲をベースに等身大の自分自身で音楽を続けていきたいという思いがあります。仕事として歌を歌っていると責任を感じる部分もありますが、自分の原点である「音楽が好き。音楽を楽しむ」というのは絶対に忘れたくないので、その気持ちを常に持ちながら音楽を皆さんに届けていきたいです。それは役者として表現の場に立つことになっても同じですね。そして機会があればミュージカルに出演して、色んな役に挑戦したいです。挑戦することが好きなので、挑戦し続けていきたいです。


【清水 美依紗(しみず みいしゃ)Profile】
2000年3月10日生。三重県出身。高校の文化祭の動画がきっかけで、在学中に音楽番組に出演。高校卒業後に渡米し、ニューヨーク・フィルム・アカデミー・ミュージカル・シアターにて、演技/歌唱/ダンスを勉強。2020年3月に卒業後、日本へ帰国。2021年に勇気と優しさがテーマのディズニーのプリンセスの祭典「アルティメット・プリンセス・セレブレーション」の日本版テーマソング「Starting Now 〜新しい私へ」の歌唱アーティストに決定し、一躍注目の的に。2022年4月22日、「High Five」でついにメジャーデビュー!

クオカードプレゼントキャンペーン2024

  • Twitter
  • Facebook
  • Line

SNS

featured

text_newarticles

categories