知る人ぞ知る!自販機の神様の仕込む懐かしの絶品自販機うどんの聖地 ヒロミも昔よく食べたうどん自販機に「懐かし~!」
2024.12.11 10:00お次はラーメン!ということで自販機の内部を見せてもらうと、らせん状になっているレールの上にカップに入ったラーメンが並んで乗っており、購入すると麺と具の入ったカップが調理場に降りるという構造。そこへお湯が注がれ蓋が閉まると高速で回転。ほぐし・温め・湯切りの4秒間を計2回おこない、最後にスープが注がれて25秒で完成。
「ラーメン、実はこちらのオアシスでは(食べるのが)初めてなので、こんな入ってるんですか?具!」と、完成したラーメンの具の多さに驚く有村さん。「あぁ、ウマい…!いや、これ…これ食べた方がいいですよ、絶対!」と太鼓判。ほかにも、地元・益田の製麺所から仕入れたそばを使った肉そば。さらにエビ天が乗った天ぷらうどんの全4種類を販売している。
こういった自販機の商品は店ごとによって異なり、具材や味もその店のオリジナル。オアシスでは全てのめん類を田中さんが調理している。しかも従業員は田中さんただ1人。多い日で1日およそ130食分のうどんやラーメンの具材を毎日手作りで仕込んでいるという。
田中さんは元々アイスのショーケースの営業マンで、そこで機械修理を学んだそう。その後入った木工店が自販機を使ったドライブインの事業を始め、32歳の時に独立。自販機の販売・修理を開始した。オアシスのオーナーから店の管理も任され、独学で調理を学んだという。そしてなんと年中無休で、1度も店を閉めたことがないという田中さん。40年以上休みなしで毎朝6時前から夜8時までたった1人で店の営業をおこなっている。1杯400円のうどん、儲けも多くはないはずなのになぜそこまでやれるのか?
「まあでも、お客さんに満足してもらったらいいかなと思うんですけどね」という田中さんの言葉に、「いや… いやもう…今のコメントだけで、神様ですよ!」と感動する有村さん。
オアシスにあるようなフード自販機は、1970年代に登場。しかし1980年代に入り、コンビニが増えるとフード自販機の需要は激減し、メーカーもフード自販機の製造を終了。今ではすっかり絶滅危惧種に。だが懐かし自販機を修理できる神・田中さんのおかげで、全国53店のうち島根県だけでなんと9店も現役のまま稼働している。
最後に、訪れる人のオアシスを守り続ける神・田中さんに、トロフィー関係の仕事に携わる有村さんがこの日のために自身が作った神への感謝状を渡す。「ほんとに40年以上になるんかなぁとね、もうこれで感じましたよね。だからまあ、この倍ぐらいはね、頑張っていかないと」と、まだまだ仕事に意欲を見せる自販機の神だった。
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