カズレーザー 今年豊漁のあの魚も…特に注意したい食物アレルギーとその予防法とは

2024.10.23 10:15

小麦以外にも、注意すべきアレルゲンとして紹介されたのは、アニサキス。魚介類に寄生していることで知られるが、魚を食べて蕁麻疹(じんましん)などのアレルギー症状が出る場合、大人であればほとんどがこの、アニサキスが原因であるという。千貫氏によると、アニサキスは魚の内臓に生息しているが、魚が死ぬと筋肉に移動。それを食べてしまうと、たとえアニサキスが死んでいても、アレルギー症状を引き起こす可能性があるという。

島根大学 医学部皮膚科 准教授
千貫祐子

そんなアニサキスの危険性が特に高いというのが、今年豊漁のカツオ。戻りがつおがおいしい時期であるが、カツオはアニサキスに寄生されている確率が高いため、注意が必要とのこと。アニサキスによるアレルギー症状は、体内で生きたアニサキスにかみつかれることで起こる食中毒とは異なり、アニサキスのタンパク質に反応する。そのため、たとえ加熱されていてアニサキスが死んでいたとしても、発症する可能性があり、アニサキスアレルギーのある人は特に気をつけるべきとした。

しかし一方で、千貫氏はアニサキスアレルギーを持っていない人でも、魚を食べた際にアレルギーに似た症状が出ることがあると解説を続ける。

それは、ヒスタミン食中毒。食べてから2時間以内で、蕁麻疹(じんましん)、下痢、呼吸困難といった症状が現れるといい、これはヒスタミンという物質が原因であるという。常温で放置された魚の中に増殖するといい、アレルギーと似た症状であることから、こちらも注意が必要とされた。4℃の冷蔵庫でもヒスタミンが増えるリスクが捨てきれないといい、魚を長期間保管する際には、冷凍保存を推奨した。

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写真提供:(C)日テレ

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