カズレーザー くしゃみ、鼻水に倦怠感…異常気象で急増する現代病 “寒暖差アレルギー” の真実とその対策&予防食材

2024.10.23 09:15

寒暖差アレルギーは大きな気温差によって引き起こされる。異常気象以外にも、コロナ禍によりリモートワークが増え、急に外に出て仕事をすることになったことで、身体が外環境に適応できなくなっている可能性もあるという。また、周囲に遮るものが少ない高層マンションで、かつ窓が大きい間取りなどに住んでいると、部屋に入る日射量が多いため昼間の気温が上がりやすく、夜との気温差で症状が出やすくなったり、さらには、筋肉や脂肪の少ないやせ型の人の方が、寒暖差による影響は受けやすいという。

対策法として大久保氏はまず、体温の急激な変化を予防するため、適切な着衣を心がけること、そして運動をすることを提案した。ありきたりなようにも聞こえてしまうが、寒暖差アレルギーを予防するためには大事なことのようで、運動に関しては通勤の際に少し早歩きをしてみることや、階段を使うようにするなど、少しでも意識することが重要だという。加えて適度なウォーキングや、40℃以上の水温で半身浴をすることも効果的とした。

さらに食事面では、タンパク質を多く含む大豆やささみ、ビタミンB群が豊富なカツオやマグロの赤身、そのほかショウガや唐辛子といった食材を、食事に取り入れることを薦めた。タンパク質は筋肉や血液を増やし、ビタミンB群は血流をよくするタンパク質をエネルギーに変える役割がある。ショウガや唐辛子には体を温め、血流をよくする作用があり、いずれも寒暖差アレルギーの良い予防食材として紹介された。

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日本医科大学大学院 医学研究科 教授 日本アレルギー協会 理事 大久保公裕氏

大久保氏は最後に、エアコンについての注意ポイントも解説。室内の気温を調節するためには欠かせないエアコンであるが、その掃除を怠ると、部屋のなかにハウスダストやほこりをかえってまき散らす結果になってしまうという。特に10月は、夏に成虫となったダニが、2か月間の寿命を終え、部屋の中でその死骸が増える時期。そのため掃除をきちんとしていないと、ダニ(ハウスダスト)やカビを含んだ空気の直撃を受けてしまい、通常のアレルギー症状の発症にもつながる。

エアコンの掃除は、少なくとも一年に一度は行うことが大事だといい、できれば夏のエアコンをかけ始める時期、これからの時期であれば冷房から暖房に切り替える時期に掃除をすることが効果的だという。また、エアコンはつけ始めがホコリを最もまき散らすため、つけ始めてから10分程度、他の部屋に避難し、部屋の温度が適温になったら戻るようにするだけでも、エアコンによるアレルギー症状を緩和できるとした。

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写真提供:(C)日テレ

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