カズレーザー くしゃみ、鼻水に倦怠感…異常気象で急増する現代病 “寒暖差アレルギー” の真実とその対策&予防食材
2024.10.23 09:15カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が10月22日に放送された。今回のテーマは『秋のアレルギー』ということで、季節の変わり目だからこそ気をつけたいアレルギー症状とその対策方法が特集された。「10月が一番ヤバイ!?寒暖差アレルギーの真実!」という講義では、日本医科大学大学院医学研究科教授で日本アレルギー協会の理事も務める、大久保公裕氏が登壇。ここ数年で患者が激増している寒暖差アレルギーの正体と、その予防方法を語った。
汗をかいた状態で冷房の効いた電車に乗るとくしゃみが出る、寒い日にラーメンや鍋を食べると鼻水が出る…大久保氏いわくこれらの症状は、寒暖差アレルギーによるものなのだそう。気温差に体が過敏な反応を示す症状を指し、全体で5割程度の人が体験しているという。しかしその名前とは裏腹に、寒暖差アレルギーは、正確にはアレルギーではない。
アレルギーとは動物や金属、食材などに含まれる特定の高タンパクに対する抗体が、過剰な免疫反応を示してしまうことで生じるもの。一方で寒暖差アレルギーは、7℃程度とされる、自律神経が対応できる以上の急激な気温変化が生じた際に発症する。その主な症状はくしゃみや鼻づまり、倦怠(けんたい)感や肌荒れ、蕁麻疹(じんましん)など、一般的なアレルギー症状と似通った部分があるものの、仕組みは全くの別物だという。
大久保氏は、そんな寒暖差アレルギーを発症する患者が近年増加していると話す。その主な原因は、度重なる異常気象。かつて季節は、春や秋という、過ごしやすい季節を経由し、気温の低い冬から高い夏へ、夏から冬へと移り変わっていた。しかし昨今の異常気象で春や秋の期間は極端に短くなり、体を慣らすための時間が減少。結果として大きくなった気温差に、体がついていかない人が続出しているのだという。