「僕は陰嚢(いんのう)を選んだ」アニメ『多数欠』第1話の伏線がまさかの形で回収!あまりの“漢気”にSNS「まじで感心した」

2024.7.16 17:45

毎週火曜 深夜25時59分より日本テレビにて放送中のアニメ『多数欠』(BS日テレ、RAB青森放送他にて順次放送 / 第3話は深夜26時55分から予定)。ある日突然、“多数派”が死亡してしまうという過酷な頭脳戦ゲーム『多数欠』に巻き込まれてしまった少年少女たちの戦いを描く本作。第1話では“主人公がいきなり離脱する”という驚きの展開を見せたが、7月8日 放送の第2話ではさらなる驚愕(きょうがく)の出来事が立て続けに発生。死んだと思われた者が実は生きていたり、ヒロインと思しきキャラクターが急に“被疑者”へと変わったり…──。序盤とは思えぬ情報量に、視聴者も「2話でちゃんと、話(設定)をヒネってきた」「こーいう頭脳戦心理戦裏切り 大好物」「『これ、ちゃんとした頭脳系デスゲームだ』が見えた」と興奮気味。中でも、なぜ“須藤良平(CV:笠間淳)が股間を蹴り上げられても平気だったのか”という第1話での謎が明かされると、SNSは彼の“漢気”を称える言葉で溢(あふ)れた。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆生き残った男

『男 or 女』という『多数欠』──。成田実篤(さねあつ / CV:上村祐翔)と藤代紗綾(さあや / CV: 永瀬アンナ)は、“生き残った方が必ず皇帝を倒す”と約束。『多数欠』の結果が“反映”される深夜0時を祈るように待った……。やがて倒れたのは、実篤。少数派だった“女”の紗綾だけが生き残った。

生き残った藤代紗綾(画像は第1話より引用)

実篤の遺体を背負い、紗綾は涙を流しながら歩いた。同じく生き残った国後依恋(くなしり えれん / CV:中島由貴)と合流すると、バス停のイスに実篤の体をそっと座らせる。隣には他の男子メンバーたちの体も…。だが、悲しみに暮れている暇はない。今やるべきは、“青いポスト”を見つけること。

ポストは、日替わりで指定される特定区域のどこかに存在。『多数欠』の“質問”を投稿することが出来るが、採用されるのは1通だけ。生き残るためにはポストを見つけ、自分たちが少数派になるような質問を投稿する必要がある。紗綾と依恋は実篤たちをその場に残し、夜明けとともにバス停を去った──。

……2人の足音が聞こえなくなった頃、バス停ではある異変が起こる。実篤たちと共に命を落としたはずの神臣(じん おみ / CV:三上枝織)が起き上がり、動き始めたのだった。

“男”であるにもかかわらず生きていた神臣

ヘッドホンから“発信音”を感知した臣が向かった場所は、青いポスト。実は昨日、臣はすでに青いポストを見つけていたのだが、そこには実篤たちの通う杉並第二高校の2年生・海藤美佳(CV:佐藤恵)がおり、何やら見知らぬ女性と話をしながら“投票”をしていたのだった。今から投じても遅いと思った臣は、ポストの底に発信機を仕掛け、そして今日、再びポストの前に立った。

するとそこへ、今度は背後から見知らぬ女が現れた。鉄パイプを持ち、不敵な笑みで近づいてくる彼女は明らかに奇襲をかけに来ている…。臣がすかさず「おめぇ誰だ?わいば襲う気か?」と問いかけると、「私は鈴木理科。もちろん襲うっつーの」と、女はあっけなく自身の正体と目的を明かした。

──臣の質問に対し、素直に答えた理科。実はこのやりとりは、回答した理科自身に“違和感”を覚えさせた。彼女は返事などするつもりもなかったが、なぜか聞かれたことを素直に答えてしまったのだ。さらに「断る!」と臣が告げると、今度は理科がいくら鉄パイプを振り回そうと攻撃が当たらない。臣が体を動かし、避けているわけではないのになぜか当てることが出来ないのだ。そうこうしている間に、臣はある1通の紙をポストに投じるのだった。

臣が去った後、事態はさらに急変する。理科は背後から現れた別の女にテーザー銃で撃たれ、その場に倒れてしまう。女はポストに「1通目、“特権”付与なし。2通目、始点5分及び実行点10分」と言い、計3通を投じた。そして、足から血を流して倒れている理科に告げる。「生き残りたくない?私はその方法を知っている」

臣に襲いかかった鈴木理科(CV:青木志貴)

◆誰が味方で、誰が敵か…

ポストもパソコンも見つからず、取り乱す依恋。それを見た紗綾は、自分たちの無力さを感じる。深夜0時になり、“多数欠”が始まる。表示されたメッセージは『多数欠で生じた生者 or 死者』。すると、命を失ったはずの実篤たち男性陣が目を覚まし、蘇(よみがえ)るのだった。実篤に思わず抱き着く紗綾。「私、弱かった。実篤との約束破るとこだった。でももう大丈夫。あなたとの約束があれば何も怖くないって思い出したから」。 “多数欠”で命を落とした者たちが次々と蘇り、街には明かりが灯(とも)り始める──。

“多数欠”で蘇った実篤と喜ぶ紗綾


僅かな平和、そして希望が漂い始めた。しかし、その直後…再び“多数欠”のメッセージがモニターに現れる。一度行われたばかりにもかかわらず、なぜもう一度…?表示された内容は『今東京都でこれを見ている YES or NO』。現状を理解できず、動揺する一同。その中で、臣はひとり思考を巡らせる。

“やられだ…これは特権、再実行権。全部誰がの計画…。
わいの質問も利用されだ?おそらぐ初期段階で、犠牲者の蘇生手段を潰す算段にちがいね…”

「おい!夜中に何騒いでるんだ!」。ひとりの中年男性がやってきた。彼はおそらく“事情”を知らない。「早くそれを見てください!」。実篤は“多数欠”のモニターを見るように急かす。以前、同じ内容の “多数欠” が行われた際には、表示を見ていなかった多数派が死亡してしまったからだ。男性は言われるがままモニターを見た。間に合った……誰もがそう思った矢先、男性はその場に倒れ、息絶えてしまう。謎が謎を呼び、一同はさらに混乱する…。

二度目のメッセージが表示される少し前のこと──。臣がポストの前で見かけた“海藤と一緒にいた女”は、理科を撃ったテーザー銃の女と同一人物だったことが発覚。彼女は一色(いっしき)と呼ばれていた。一色は仲間らしき御堂密(みどう ひそか / CV:津田健次郎)と入賀煉(いるが れん / CV:KENN)と合流。御堂の言った通りだと、“生きていた男”がいたことを報告する。「いたか…。準最強の“特権”、“拒否権”を持つ男…!」

二度目の投票を仕組んだ一色

「でも頭はあまり良くないわ。“ゲーム”序盤で自分からカードを切ったんだもの」。一色はそう言うと、御堂の指示に従い、車を持ってくるために去っていく。御堂は入賀に、一色の言う男に心当たりはあるか確認すると、「いやぁ、知らないっすわ」と入賀。しかし、“多数欠”の始まった初日、生徒会室に集まっていたうちの1人だった入賀は、その人物の特徴を聞き、臣のことだと確信していた。それを明かさない理由は、いったい…?

一方、御堂は二度目の選択肢『今東京都でこれを見ている YES or NO』が表示を確認すると、「皇帝の目的はゲームではなく“回収”。そんなことも理解できんゴミなどいらん」と吐き出しながら、一色の乗っている車を爆破。「さようなら希望。本番の始まりだ」とつぶやくのだった。

臣が“拒否権”を持つ男だと気づいた入賀

◆須藤の証言

翌日、指定区域を捜索していた実篤は、背後から現れた須藤良平に「話がある」と告げられる。背中には、一丁の拳銃が突き付けられられていた…。抵抗と逃走をしないという約束で、実篤は須藤の話を聞くことに──。

須藤によると、実は『男or女』という選択肢を投じたのは海藤だという。彼女は男に対する深い憎しみを持っており、野放しにしておくのは危険だと須藤は判断。海藤を銃で撃ち、命を奪ったのだった。

“多数決”が始まった当初、海藤(最右)は実篤と共に行動していた

“男”に対しての憎しみを叫ぶ海藤

実篤を信頼できると判断した須藤は、「メンバーの人数は変わっていないか?」「様子が変わった人間はいないか?」と質問を重ねる。人数は変わっておらず、様子が変わった人間もいないが、“須藤が皆に銃を突きつけた日、逃げることを提案した人間は誰か?”という質問を受けた実篤は、教諭の篠崎宗太郎(CV:森嶋秀太)が「乗れ!」と叫び、車を出したことを思い出す。

すると、「どうやら僕は間違っていたらしい…が、間違っていなかった」と須藤。続けて「僕は最初、神臣が皇帝だと思っていた。僕は“多数決”初日、拳銃の他にもう1つ手に入れたものがある」と言い、一通の封筒を差し出した。そこには大きく、“特権”と書かれていた。

実篤の前に姿を現した須藤

──指定区域には、“特権”と“権利”という不思議な力を獲得できる封筒が合計で65個配置されている。“皇帝”が示したルールでは、ゲームの参加者はそれぞれを1人1つずつ獲得可能とのことだった。

“特権”の一つである“確保権”を手に入れた須藤は、神臣から、答える気のない質問に答えさせられ、さらには至近距離で撃った拳銃の弾が全く当たらなかったことから“皇帝”だと疑ったという。その不思議な現象は、臣が理科に襲われた際に起きたことと同じものだった。須藤の推測では、臣が“断る”と発したのは特権の“拒否権”、質問をして回答を強制したことは権利の“回答強制権”。臣は“多数決”が始まる前からこの2つを持っていたのだろう。

須藤は告げる。「君たちの中に裏切り者がいる…」。その人物はおそらく“特権”を持っており、須藤には目星が付いていたようだった。

さらに須藤の話では、“特権”の能力を得るためには、人体の一部を欠損するというリスクが生じることもわかった。「僕は陰嚢(いんのう)を選んだ」。須藤は特権“確保権”を得るために、男としての機能を犠牲にしたことを明かす。以前、依恋に股間部を蹴り上げられても平気だったのは、彼がすでに“弱点”を失っていたからだったのだ。“確保権”は所有物の残数を常に確保した状態に保つことが出来る能力。これにより、須藤の拳銃は弾数を気にせず使用することが出来る。

──今日、深夜0時の最初の選択肢『多数欠で生じた生者 or 死者』を投じた者は、犠牲者を生き返らせるための善意から…。そして次の選択肢『今東京都でこれを見ている YES or NO』は、特権か権利を使った別の誰かが実施をさせた可能性が高い。一度命を失ったものが復活したことで、皇帝のルール説明にも矛盾が生じて来ることから、皇帝が“多数決”を掌握していないのでは…と考える須藤。「僕は君たちの剣となって“皇帝”を刺す。なんとかポストを見つけ、生き残れるように努力してくれ」。彼は実篤に自身の読み解いたことを全て伝えると、別々の道を歩み始める。実篤は須藤のためにも気持ちを新たにするが、その一方で彼が発したある言葉に引っかかりを感じていた…。

「藤代紗綾に、気を付けておけ」

実篤とは人一倍仲のいい紗綾 果たして、彼女に気を付けろとは…

アニメ『多数欠』公式HP
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画像提供:©宮川大河/COMICSMART INC./多数欠製作委員会

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