カズレーザー 若年層でも脳卒中のリスクが高まる“枕”とは?寝具の選び方を睡眠研究の権威が解説
2024.3.14 11:10お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が12日に放送された。今回は『爆速で眠れる家と寝室の作り方』というテーマで、『寝づらい春到来!最強快眠ハウスを一挙公開!』という講義を行い、専門家が内装から設計までこだわり、快眠のための機能を多数搭載した自宅を紹介。良質な睡眠をとるうえで要となる寝室に潜入すると、枕やマットレスなど、睡眠には欠かせない寝具を選ぶ際に気を付けたいポイントが次々に紹介された。
まずマットレスについて、専門家によるとマットレスは「体圧分散と寝姿勢のトレードオフ」だといい、明確な正解はなく、自分に合ったものを選ぶのが一番であるという。体圧を分散し、包み込まれるような姿勢になる低反発マットレスも、立ったままの自然な姿勢を維持して寝返りが打ちやすい高反発マットレスも、どちらも一長一短であり、自分の好みに合ったものを選ぶのが良いようだ(ただ、最近の研究では若者・高齢者ともに高反発マットレスで寝た場合の方が睡眠の質が高いという研究結果もあるという)。
続いて、専門家はマットレスのメンテナンス方法についても解説。高反発にしろ低反発にしろ、毎日使っていると体重のかかる場所に偏りができ、へこみができてしまう。そこでマットレスの向きを定期的に変えることが有効だといい、3か月から4か月に1度、上下左右、裏表もひっくり返す。こうすることで寝返りしやすいフラットな状態を維持でき、マットレスの本来の性能を引き出せるのだそう。ちなみに掛布団もマットレス同様、厚いもの、薄いもの、どちらが正解という事は無く、自分が寝やすい重さや厚さの布団を見つけることが快眠の秘けつなのだとか。
※裏表や前後の指定がないタイプのマットレスの場合に限ります。
続いて枕に目を向けると、専門家によれば寝方によってそれぞれ適切な枕があるらしい。仰向け寝が好きな人は少し低めで柔らかい枕。横向け寝が好きな人は少し高くて硬めの枕。うつ伏せ寝が好きな人の場合は低いものがおすすめで枕がなくてもいいくらいだという。専門家の使っている枕は仰向きと横向きの、どちらにも対応できるようにできており、市販の枕の両端にタオル等を挟んでサイドを少し高くするだけでも、近い効果が得られるのだとか。その際、枕の両端は顔の中央の線と体の中央がちょうど真っ直ぐになるぐらい、 立ち姿勢でそのまま横になったような姿勢になるように高さを調節することが大切と語った。
また最新の研究で判明した、脳卒中になりやすくなる可能性がある枕についても解説。すごく高くて硬い枕を使用していると、首の後ろを通っている、脳につながる動脈が裂けてしまう特殊な脳卒中にかかるリスクが高まるという。『殿様枕症候群』とも呼ばれるらしく、通常脳卒中は高齢者の発症が多いが、これは若年・中年でも起こりうると警鐘を鳴らした。