カズレーザー 人類が『旅を求める』理由について学ぶも「身近で俺、十分なんです」独自の考えで返す

2023.8.10 07:45

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が8日に放送された。この番組では、知ればきっと人生が変わるような新知識を最先端の研究者から学びまくる。

今回は『サビついた脳を旅で再起動する方法』と題して、『旅でなんか癒やされたの正体 脳内ネットワーク』、『街歩きで脳を鍛える!場所細胞とグリッド細胞』、『観光人類学から見る旅は本能なのか?』という3つの観点で講義を受けた。

『観光人類学から見る旅は本能なのか?』という講義では、人類が観光に出かけたがる理由を専門家が解説。「人間の本質が隠されている」とされる、観光という行為の本質について明かされた。

講義冒頭で人類が観光に出かける理由を聞かれたカズレーザーは、「やっぱり暇なんじゃないですか?経済的な自由とか行動の自由を得た人がいれば観光客は増えるんじゃないのかなと思う」と返答。専門家はカズレーザーの意見に一部同意しつつも、人類史を踏まえた解説を行った。

そもそも人類が定住して暮らせるようになったのは最近のことであり、割合で示せば人類史の0.2%に満たない期間だ。つまり人類は、生きるために移動をして食料や生業を得てきた期間が非常に長く、移動することが本能的に染み付いているのではないかと専門家は推測する。

また、生活習慣の変化も、我々が観光に出かけるようになった要因であるという。イギリスで起こった産業革命以降、人々の生活は農業中心のものから、工場や会社で働くものへと変化した。自分の作ったものが目に見えやすかった生活から、自分の成果が分かりづらい生活へと移り変わったことで、人々は居心地の悪さを感じているという。こうした窮屈な世の中から自分を解放するために、人々は観光に出かけるようになったと専門家は解説する。

また、非日常の開放感に満ちた旅先では、自分でもびっくりするような行動を取ることがある。こうした新しい自分を『オーセンティシティ』(真実性)といい、旅を通じて日常で見失った自分らしさを再発見することで、生きている実感を得ようとする欲求があるという。旅によってオーセンティシティを追求すること、つまり新しい自分を発見することが観光の本質ではないか、と専門家は解説した。

なお、観光の定義は「日常生活圏の外(に出ること)」であり、専門家は「例えば隣の駅でも普段行ってない駅であれば、もうそれは観光になる」と補足した。

講義を受けて、カズレーザーは「新奇性というものを得るために、やっぱ旅しているのかなと思いますね」と旅の意義を総括。ただし「刺激を求めるんだったら意外と身近で俺、十分なんですよね。全然体験したことないものが身の回りにまだ多すぎるので」と、身近なものにも意識して目を向けることもあわせて口にした。

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写真提供:(C)日テレ

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