朝ドラ『ばけばけ』 堤真一が10年ぶりの朝ドラ出演、板垣李光人が初登場
2025.4.30 16:45
髙石あかりがヒロインを務める、2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』の新たな出演者に堤真一と板垣李光人が発表された。
NHK大阪放送局は連続テレビ小説『ばけばけ』の新たな出演者として、ヒロイン・松野トキ役の髙石あかりの親戚にあたる雨清水傳(うしみずでん)役に堤真一、その息子・雨清水三之丞(うしみずさんのじょう)役に板垣李光人の出演が決定したことを発表した。
堤は『マッサン』以来約10年ぶりの朝ドラ出演となる。演じる雨清水傳は松江藩に名をはせる上級武士で文武両道のエリート。親戚の主人公・トキを大変かわいがり、幼い頃からなにかと気にかける人物。
堤は「朝ドラ出演は『マッサン』以来、約10年ぶりです。『ばけばけ』で僕が演じる雨清水傳は、時代の流れの中で武士から商売に転じるのですが、生産性を追い求めるのではなく、働く人のことを大切にする、懐の大きな人物だと思います。ここでは、時代が移りゆく中で非常に苦しい生活を強いられる人たちが描かれていますが、貧しくても明るい家族の絆(きずな)で結ばれた物語で、生きる活力があふれています。その雰囲気がそのまま撮影現場にも広がっていて、全体が明るく楽しく進んでいると感じています。読み物としても大変面白い脚本なので、これは絶対に良い作品になると思いますし、僕自身、とても期待しています!」とコメント。

一方、板垣は連続テレビ小説初出演となる。演じる雨清水三之丞は雨清水家の三男でトキの2歳下。家の中に居場所がないため、トキたちの仕事場に入り浸っている若者。
板垣は「こうして『ばけばけ』という作品に参加させていただけること、そして初めて朝ドラに携わらせていただけること、大変光栄に思います。演じる雨清水三之丞という役は、はたから見れば世間知らずなお坊ちゃんかもしれませんが、彼が彼なりに抱える葛藤や苦悩、時代に翻弄されるさまを全て抱きしめて誠心誠意、少しのおかしみも持ちながら演じていきたいです。今からこの世界の中で半年間生きることができると思うと楽しみでなりません。わくわく、どきどきしながら、『ばけばけ』を皆さまもぜひお楽しみください!」と意気込みを語った。

ヒロインを演じる髙石は、「雨清水家はトキにとって、そして松野家にとってすごく大切な存在です。トキは、雨清水の皆さんとの時間で多くのことを学び、たくさんの感情を知ることになります。松江の家族同様、守りたいと思う一家です。堤さんは、自分がどんなお芝居をしても受け止めてくださり、それを笑いに変え10倍にして返してくださるので撮影中ずっと笑っています!そして、これからトキとして三之丞の持ついろいろな感情に向き合っていけることがとても楽しみです!」と新キャスト発表を喜んだ。
制作統括の橋爪國臣は「堤真一さん、板垣李光人さんという素晴らしいお二人に出演いただけることになりました。雨清水家は、ヒロイン・トキの人生に深く関わっていく人たちです」とコメント。堤と髙石のお芝居のやり取りを「次にどんな手が繰り出されるのか、見ていて圧巻です」と絶賛した。
『ばけばけ』は2025年秋からの放送予定。作・ふじきみつ彦によるオリジナル脚本で、明治時代の松江を舞台に、怪談話が好きな少女・松野トキが貧しさに耐えながらも外国人教師の住み込み女中として奮闘する姿を描く。実在の人物である小泉セツ(1868-1932)をモデルにしているが、大胆に再構成したフィクションとなる。
連続テレビ小説 『ばけばけ』は2025年秋よりNHKにて放送開始