カズレーザー 今年のGW渋滞は下りが5月3日、上りは最終日前日の5月5日が山場?今から間に合う渋滞対策をNEXCOの渋滞予報士が徹底解説
2025.4.30 11:45
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』29日に放送された。今回は『最高のGWにするため!知らなきゃ損する交通事故&渋滞の最新科学SP』というテーマ。『今年は過去最大の渋滞!?GW首都圏渋滞予測を “中の人”が解説!』の講義では、NEXCO東日本の渋滞予報士、外山敬祐氏が登壇。GW目前で気になる今年の渋滞予報について解説した。
「さっそくなんですけれども、高速道路の渋滞が近年増加傾向になっています」という外山氏。コロナ禍では一旦渋滞が落ちついたものの、その後は右肩上がりに増加し、2023年は過去ワーストを記録したという。また、現在集計中の2024年はその2023年を上回る見込みになっている。渋滞予測は、過去に実際に起こった渋滞の実績(予測したい日の曜日の並びが似ている年)をもとに行われている。GWに関しては、暦により8種類ほどのパターンがあるとのこと。今年は休暇の合間に平日が入ることが特徴で、全く曜日の並びが同じ年の2014年、曜日の並びが似ている2018年、直近の2024年のデータを使用して予測しているという。
そうしたデータよって導き出された予測によると、今年のGWは平日を挟んだ後半の4連休にレジャー客が集中し、昨年よりも渋滞が増える可能性が高いとのこと。
外山氏はまず、後半4連休初日となる5月3日(土)の、首都圏からの下りの渋滞予測を紹介。この日は多くの高速で渋滞が予想されているという。特に長い渋滞予測が出ている場所は中央道の45kmで相模湖インターチェンジ付近だという。外山氏が「早朝の5時からお昼を過ぎまで、通過に最大2時間15分程度かかる渋滞になる見込み」と話すと、スタジオからは驚きの声があがる。次に同日の東北道については、40kmの渋滞が見込まれると解説する外山氏。埼玉県の羽生パーキングエリア付近を先頭とする渋滞で、朝7時から昼過ぎまで続くと予測されるという。
外山氏はさらに、GW特有の渋滞として都心と千葉方面を結ぶアクアラインを挙げた。GWは潮干狩りシーズンに重なるため、アクアラインを先頭とする渋滞が1年間で最も激しくなる時期とのこと。また千葉に向かう下り方面だけでなく、首都高速湾岸線まで延びると予測する。普通の渋滞よりも進むスピードが遅い傾向にあり、通常35分で通過できるところを、最悪の場合4時間近くかかることもあることから、羽田空港を利用する人へも注意喚起された。
外山氏は、渋滞を避けたい場合、出発する時間を1時間ずらすだけでも効果が得られると話す。たとえば下りのピーク、5月3日に、関越道練馬インターチェンジから碓氷軽井沢インターチェンジに向かう場合、7時に出発すると渋滞がすでに始まっているため、1時間早めて6時に出発すると30分程度、渋滞に巻き込まれる時間を短縮できる可能性があるという。