カズレーザー 県内事故の件数0から一変、最悪の多発地域に…見通しは良いのになぜ?恐るべき“コリジョンコース現象”とは
2025.4.30 10:45
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』29日に放送された。今回のテーマは『最高のGWにするため!知らなきゃ損する交通事故&渋滞の最新科学SP』。『道路の形で事故多発!?専門家が選ぶ日本全国 危険な交差点』の講義では、交通事故鑑定ラプター所長で、交通事故鑑定人の中島博史氏が登壇。千葉県に存在する県内事故発生率1位を記録した場所を紹介し、その原因を解説した。
かつては交通事故0件であったのに、突然千葉県ワースト1位になったという交差点は、横芝光町の交差点。閑静な住宅街にある交差点だが、最近は地元の人が必要以上に気をつけなければならないほどの事故多発地帯になったという。その原因について中島氏は、とある交通ルールの変更を挙げた。
問題の交差点の写真が表示されると、道路には何やら太い点線が。竹内由恵は「点線じゃなくて線だったら止まれという意味ですけど、点線ってどういう意味だろう?」と言い、他のゲストからも推測のコメントが飛び交う。

「実は、優先道路の変更があった」と解説を続ける中島氏。5年前は、横断する道路が優先道路だったが、現在は縦断する方向の(白い点線に沿った)道路が優先道路に変更されたそう。そもそもこの交差点は、かつては交差点ではなく丁字路だったが、縦断方向に大きなバイパスが開通したことによって、優先道路の切り替えが実施されたのだという。そのため地元の走り慣れた人の中にもルール変更を知らず、横断する道路が優先道路だと思い込んだまま一時停止せずに交差点に入ることで事故が起こるケースが激増したという。
矢田亜希子から「信号を設置するという…」と、対策案が投げかけられたが、この場所はルール上信号を設置できないと答える中島氏。「原則として150m以下の範囲に、2つの信号を置いちゃいけないという基準があります。この横芝光町の交差点では、隣の信号から130mしか離れておらず、信号を設置することができないんです」と解説した。

事故防止の対策として、この交差点には“止まれ”と書かれた一時停止線や、赤のシマ模様の警告線など、できる範囲の対策はされているとのこと。新たな道路の開通などによる交通ルールの変更は珍しくないことから、走り慣れた道でも標識に注意して運転することが重要と強調した。