『吹奏楽の旅』密着2校目は岡山県・明誠学院高等学校に決定! 全国でシルバーコレクター状態の吹奏楽部を率いるのは超ノリの良い顧問

2025.4.28 07:15

改めて生徒たちに今年の目標を聞いてみると、やはり出てくるのは“全国大会での金賞”。新部長の橋口さんは「稲生先生も60歳になられて、吹奏楽部が25周年で、(明誠学院高校の)学校自体が100周年なので、取るしかない!という感じです」と力強く語っていた。

年度が変わって4月2日。吹奏楽部は入学式での演奏を前に練習を行なっていた。合奏前には普通、基礎を鍛える“コラール”と呼ばれる曲を演奏するのだが、この日は先生が「ジャパニーズ・コラール」と呼ぶ唱歌『ふるさと』を演奏することに。楽器での演奏前に、生徒たちに一度歌わせる先生。「やっぱ歌うってことは楽器吹くと同じことなんじゃけぇ、これからも歌はなぁ、大切にしていってほしいと思う」と思いを伝え、楽器での演奏に移った。

続いては嵐のヒット曲『Happiness』。一通り演奏を聞いたあと、どうも「Yeah yeah yeah」というコール&レスポンスの部分がよろしくないと感じたのか、『ふるさと』と同じように声に出して歌わせてみる先生。「ほんまそんな感じ?」「何が恥ずかしいことがあるんや」と生徒に投げかけ「1人ずつ言わすぞ!? Yeah yeah yeahがワシの心をときめかせた人から下校だ!」と宣言。するとさっきとは打って変わって元気にノリノリで「Yeah yeah yeah」と返す生徒たち。「よっぽど帰りたいんかお前ら…」とツッコミつつ、稲生先生は少しずつ生徒たちの課題となる部分を浮き彫りにしていく。

翌日の練習でも『Happiness』の演奏を途中で止めた先生。「曲知っとってもな、楽譜をもうずーっとなんか目だけで追うとこういう音になる」という。さらに「“走り出せ”言うてからの(嵐の)5人がさ、もうカラダ全身使って歌いよるとこじゃ。なぁ。うちの課題そのままじゃが。木管(楽器)の音が響かない。これだけ前座っとって、より楽譜を見ずにこっち(指揮)を見られる(ゆっくり目の)テンポだし、より音がもっと出ていい!」と言葉を投げかけた。そして「もうあとちょっとで心を切り替える期間が終わります、俺の中では。そのあと俺はお前らをひとつも助けんからな?」「自分のやれてねぇところ見つめてやらにゃいけん。そのため今こうやってやる」と、新入生を迎える上級生になる生徒たちの意識を変えようとしていた。だが、これだけ言われても生徒たちはなかなか譜面から目を離すことができず、先生の指揮を見続けることができないでいた。

この日の練習後、新部長の橋口さんはパートリーダーを集めて緊急ミーティング。問題点を洗い出しつつ「たぶんみんなそれは気づいたと思うんだけど、そこから行動した?って思うんよ、私は」「もう変わるチャンス、チャンスって先生もおっしゃってたけど、今できんことは本当にできんと思う」と、素直に感じた危機感を共有した。果たしてここから明誠学院高等学校吹奏楽部はどのように変わっていくことができるのか!?

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写真提供:(C)日テレ

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