コナン作者・青山剛昌が今年の『24時間テレビ』チャリTシャツに込めた思い「みんなで話すことで、楽しく世の中を歩んで行ける」
2025.4.25 13:30
今年8月30日・31日に放送される『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』の総合司会に上田晋也、羽鳥慎一、水卜麻美が去年に引き続き就任。石川県出身の浜辺美波が“チャリティーパートナー”として能登復興支援に挑戦し、さらにチャリTシャツは『名探偵コナン』の作者・青山剛昌が“少年探偵団”をデザインしたことが発表された。
今年の『24時間テレビ』のテーマは「あなたのことを教えて」。昨年、47年目を迎えた同番組はチャリティーの本質を見つめ直し、寄付金の使い道・目的をより明確化した「やす子のマラソン児童養護施設募金」「能登半島地震復興募金」などの取り組みを行ってきた。

今年初めて設置された“チャリティーパートナー”は、災害復興や障がい者支援など、それぞれのテーマで企画に参加し、チャリティーの輪を広げる協力者。その第一弾として発表されたのが、石川県出身の俳優・浜辺美波。
浜辺は令和6年の能登半島地震の復興への思いを胸に、チャリティー企画に挑戦する。すでに今月上旬、地震で大きな被害を受けた石川県・珠洲市を訪れ、過疎化や震災の影響で約4割が金沢市や県外に転校した宝立小中学校の子どもたちや、能登に人々が戻るきっかけにしたいと伝統のキリコ祭り復活に向けて活動する人々から話を聞いている。

浜辺は「自分に出来ることは何かないのかと自分なりに考え、細々とですが行動してまいりました。しかし、私個人で出来ることには限界があり、直接どなたかを励ますことも出来ず、歯痒い思いを抱えてきました。今回、24時間テレビの皆様にお話をいただき、この機会に番組のお力をお借りし、もし私にできることがあるのならば精一杯協力させていただきたいと思い、お受けすることにいたしました」とコメントしている。
総合司会を務める上田晋也は「僕は去年と一緒でアイドル枠なんで!歌って踊って、僕ができる最大限で少しでも番組のお手伝いができればと思っています」と意気込みを語った。昨年初めて総合司会を務めた上田は「楽しいチャリティーを目指したい。ちゃんと皆さんに寄り添うことはもちろん大切ですが、楽しみながらチャリティーができる、という番組を目標にしています」と語る。
羽鳥慎一は「去年やす子さんは、ご自身の経験から児童養護施設への思いを胸にチャリティーマラソンを走られましたが、今年は、その後どうなったんだろう?と、引き続き児童養護施設の『今』に取り組むということです。継続はやはり大事だな」と継続支援の重要性を強調した。

昨年の『やす子のマラソン児童養護施設募金』では5億493万6310円が集まり、そのうち約4億円で全国606か所の児童養護施設に図書カード、グルメカードをはじめ、スポーツ用品や自転車など子どもたち・施設が希望する品を届けている。残りの約1億円は、児童養護施設を巣立つ子ども達を中心に未来へ続く複数年のサポートを計画している。
また、今年のチャリTシャツのデザインを手掛けるのは、世界的人気漫画『名探偵コナン』の作者・青山剛昌。『名探偵コナン』のメインキャラクター”少年探偵団”の5人が描かれたデザインに込めた思いを青山は「子ども達はもちろんですが、大人達へも含めて伝えたかったのはみんなで話すことで、楽しく世の中を歩んで行けるということです。自分だけで閉じこもっちゃうより、友達と話しながら歩んで行った方が人生楽しい」と語った。

水卜はチャリTシャツについて「探偵団のみんなが本当にかわいいですよね。先日、青山先生のところへ今回のデザインについてのお話を聞きに行きましたが、『あなたのことを教えて』という今年の番組テーマを踏まえつつ、こうやってみんなで仲良く話し合っていけば、いろいろ困難なことがある道もみんなで渡っていけるよ、前に進んでいけるよ、というメッセージも込めたと教えていただきました。意味を知るとますますかわいいデザインですよね」とコメント。

カラーバリエーションはイエロー、ブルー、ホワイト、ピンク、パープルの5色展開で、7月1日から取り扱い開始予定。
24時間テレビ48の総合プロデューサー・宮崎慶洋は今年のテーマについて「家族や友人、恋人、すぐそばにいる誰かが抱える悩みや痛みに、まずは、耳を傾けてみる。声にならない声を受けとめて、興味を持って、相手のことを考えてみる。そんな小さな1歩から、社会は少しずつ優しくなっていくはず」と願いを込めた。
『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』
2025年8月30日(土)31日(日)両国・国技館から生放送予定