主演・高倉健から50年の時を経て草彅剛へ…　Netflix映画『新幹線大爆破』「ただのパニック映画ではない」

2025.4.22 17:15

JR東日本特別協力のもと、名作をリブートした大迫力ノンストップサスペンスエンターテインメント、Netflix映画『新幹線大爆破』の発車記念イベントが4月21日に開催。草彅剛、細田佳央太、のん、要潤、斎藤工、樋口真嗣監督がイベントに登壇した。4月23日より世界独占配信を控え、豪華キャスト陣が映画の魅力を語った。

イベント冒頭、主人公の車掌・高市を演じた草彅は「なんかちょっとふわふわしてます。23日から世界に向けて配信されるということで、皆さんがどんな感想を持ってくれるのか気になって」と配信直前の心境を吐露。「でも、作中ではしっかりした車掌を演じてますので」と笑顔で続けた。

若手車掌・藤井役の細田は「藤井は高市からしたら後輩の車掌だったので、現場では草彅さんにずっと支えてもらってました。今日は草彅さんが”ふわふわ”してるということなので、僕が支える側になれればと思ってます」と頼もしくコメント。

女性運転士・松本役を演じたのんは「この映画の面白さがしっかり伝わるように頑張ります」と力強く述べ、乗客で起業家YouTuber・等々力を演じた要は「この作品が世の中に出るということにとても興奮しています。乗客役は僕だけなので、乗客目線でお話ができたら」と意気込みを語った。

新幹線総合指令所の笠置役を演じた斎藤は「僕は原作の大ファンです。原作が世界に轟いたように、今回の作品も世界に届いてくれたらと思っています。そんな場に立ち会えたことを誇りに思います」と原作へのリスペクトをコメント。

『シン・ゴジラ』などで知られる樋口監督は「23日からの配信開始を前に、今日はその片鱗を体験していただいて、我慢できない気持ちはぜひネットでぶちまけてください！」と会場を盛り上げた。

本作は1975年に公開された同名映画の”リブート”作品。時速100kmを下回ると爆発する爆弾が仕掛けられた新幹線・はやぶさ60号を舞台に、極限状態の中での攻防を描く。

草彅は原作について「原作では高倉健さんが主演を務められていて、健さんにはすごくお世話になったので、大きな縁を感じています。原作では車掌はあまり登場しなかったのですが、今回はもし本当に事件が起きたら一番大変なのは車掌かもしれない、という視点に監督が着目し、リメイクではなくリブートとして再構築された作品になったと思います」と作品の特徴を説明した。

撮影はJR東日本の特別協力のもと、E5系新幹線を上野～新青森間で計7往復運転して行われた。樋口監督は「スタッフもキャストも全員めちゃくちゃ大変で、歴史に残るくらいの過酷な撮影だったと思います。でも、自分にとっては、朝が来るのが楽しみなくらい楽しくて、正直降りたくないくらいでした」と、撮影の充実感を語った。

特撮とVFXを駆使した大迫力の爆発シーンについて、樋口監督は「ついついやりすぎちゃって、爆発が大きすぎてセリフがつながらなくなって、全部取り直すことになった場面もありました」と笑いながら明かした。