有村架純、初共演・鈴木亮平への信頼明かす「関西弁で話しかけてきてくれて…」映画『花まんま』プレミア試写会
2025.4.18 18:15鈴木亮平演じる俊樹とウイカ演じる駒子は、本当の幼なじみのような自然な関係性で描かれる。その距離感を作る上での工夫について、ウイカは「関西弁で亮平さんがお話してくださって、座組が家族みたいでした。監督のおかげでアットホームな雰囲気もあり、自然と家族感がでていたので気負わずに役に向き合えました」と撮影現場の雰囲気を振り返った。
さらに「駒子をちょい役だと思っている方がいると思いますが、一番親近感を持って観ていただける役かもしれません。両親と二人しかいないけど、家族のような特別な存在を駒子に託してくれたんだと思います。みんなにとっても私が幼なじみのように思ってもらえると思います」と自身の役の重要性をアピールした。
鈴木も「最高でしたね。会ったときから幼なじみのような雰囲気で、アドリブは何をだしても返してくれて、これ以上ない幼なじみでした」と絶賛。「僕の中では駒子が主役です。大阪のイメージを背負った役でもあると思います」と評価し、オール阪神・巨人もウイカのアドリブの素晴らしさについて熱を込めて語った。
コンビ結成50周年を迎えたオール阪神・巨人の俳優デビューも話題に。オール巨人は「今回は役をいただいて、正式なデビューになりますが、オールドルーキーにもほどがありますよね。阪神ちゃんとは一緒のシーンがほとんどなかったのですが、最後の結婚式の撮影の時に二人で漫才をやらせていただきました」と語った。そして話の締めくくりに「何が何でも『花まんま』、食前食後に『花まんま』、産前産後に『花まんま』、頭痛歯痛生理痛にも『花まんま』。よろしくお願いいたします」と持ちネタを披露し会場を沸かせた。

また、鈴木、有村、鈴鹿、ウイカの4人が前田監督の自宅を訪れ「たこ焼きパーティー」を開催したエピソードも明かされた。オール巨人は「呼んでもろてない」とすかさずツッコミを入れ笑いを誘った。ウイカは「玄関に”たこ焼き”というのれんがかかっていて、これは本気だと。とてもおいしいたこ焼きと白玉のデザートを用意してくださっていました」とパーティーの様子を語った。
イベント後半には、サプライズでイメージソング「my wish」を担当したAIが登場。本作を観た感想について「皆さん演技とは思えない素晴らしさでした。映画を観ているというより、こういう人たちいるよね、と思いながら楽しみました」と登場人物に親近感を持ちながら鑑賞したことを明かした。
書き下ろした楽曲「my wish」について、「ここにいる皆さんも願い事があったと思いますが、なかなか叶わないことがあります。この曲には、それでも信じて向かっていけば、絶対いつか叶(かな)うという気持ちを込めています」と制作意図を語った。

特に印象的なフレーズである「願いはいつか叶う絶対叶う そう想えば 心から…」というサビ部分を、AIがその場でアカペラで披露すると、会場から大きな拍手が送られた。鈴木は「AIさんの声に心をぎゅっと掴まれました。歌詞を初めて聞いたときから、俊樹の願いってなんだろうなとか、フミ子の願いをどのくらい分かってやれてたかなと色々考えた曲でした。こうして生で聴けて感無量です」と感激の様子。
有村も「本当はAIさんのほうを見たかったんですが、耳に全集中して聴かせていただきました。この曲を初めて聴いた時、母のようなぬくもりや包容力を感じました。AIさんの母のような慈愛にみちた愛のようなものがこの作品にぴったりだと思いました」と曲への思いを語った。AIもその言葉に「最高です」とよろこびを表現した。

イベントの締めくくりに、鈴木は「このあと映画を存分に楽しんでください。原作は20年前に書かれて、前田監督がずっと映画化したいと願っていた作品で、そんな監督の思いを受けて僕たちも全力で臨みました。この作品は記憶に関する映画です。皆さんも登場人物の記憶にふれる中で、ご自身の大切な人との記憶を思い出すんじゃないかと思います。愛する人と出会った経験、失った経験、逆に愛する人が生まれてきた経験があると思います。この映画を観て、心の底に眠っている記憶を少しでも思い出してくれたらうれしいです」と熱い想いを込めて語った。
有村も「この作品はどんな人生を歩まれた方にも懐かしさや鮮度の高い感情が自然と湧き上がってくると思います。皆さんにとって大切な人を思い出し、自分自身の人生も振り返れるような作品だと思います」と作品への思いを語り、会場からは大きな拍手が送られた。

映画『花まんま』
4月25日(金)全国公開