住宅に囲まれた狭小地で、日当たりを確保しつつプライバシーにも配慮された一軒家を建築せよ!依頼主の希望をかなえた常識破りのアイデアとは
2025.4.18 10:45
お笑い芸人のこがけん、俳優の伊藤淳史、水谷果穂が4月17日放送の『THE突破ファイル』の再現VTRに出演。どれだけ厳しい条件にあっても、最高の一軒家を設計する建築士たちを演じた。
今回、一級建築士の古賀憲志郎(こがけん)とアシスタントの水谷穂乃果(水谷果穂)のもとに、古賀の後輩で一級建築士・伊藤淳弘(伊藤淳史)が持ち込んだのは、17坪の狭小地に一軒家を建築する依頼。
これまで数々の狭小住宅を手がけてきた古賀は「その点についてはNo Problemです!」と胸を張ったが、実はこの土地、3方向が住宅に囲まれ日当たり、風通しが限られるうえ、その形が旗のように見えることから名付けられた“旗竿地(はたざおち)”が隣接する難条件の狭小地だった。
さらに地域ごとに街づくりのルールを定めた都市計画法により、高さ5メートルで始まる北側の“高度斜線”と呼ばれる斜線制限の中に建物を収めなければならないうえ、道路への日当たりや風当たりを妨げないための制限も加わり、北と西、2か所の壁が斜線で削られてしまうという。

プライバシー保護のため、大きな窓も付けづらいという条件に、“光の入る新しい家”という要望をあげた依頼主に「やっぱり何かを諦めてもらうしか…」と嘆く伊藤だったが、古賀は「いや!家族の夢が詰まった明るい家を建てられるかもしれません」と豪語。そして、3階部分が大きく削られてしまう原因となる高度斜線に対し「無視しましょう!」と言い放った。
伊藤らが驚くなか、古賀は斜線制限が始まる高さよりも低い2階部分から壁に傾斜を作ることで、圧迫感が軽減されると提案。さらに建物をカットしたことで建物を見上げた際に空が見える割合・天空率が大きくなることで、道路斜線の制限も度外視できるとした。
その後天井をトップライトにし、光を取り込むと、内装ではスケルトンタイプの吹き抜け階段を家の真ん中に施し、明るさを確保。さらに吹き抜けの壁と階段すべてをメタリックシルバーに塗装することで、写真撮影に使われるレフ板の要領で、トップライトからの光を室内に反射させることに成功した。