カズレーザー 男性よりも女性の方が口が臭くなりやすい!?3度訪れる口臭危機とその原因とは?歯周病の原因菌を99.99%殺菌する最新治療法を体験
2025.4.17 10:30
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』15日に放送された。今回は『春の新生活!人に好かれる最新科学SP』。『口臭が3倍に!?歯周病菌を増殖させる黒幕菌』という講義では、東北大学大学院、歯学研究科教授の菅野(かんの)太郎氏が登壇し、激烈な口臭の原因となる歯周病の原因と、最新の治療方法を紹介した。
菅野氏はまず、日本で最も多い口腔(こうくう)トラブルが口臭と話し、日本人の3人に1人が悩んでいると紹介。さらに女性の方が歯周病になりやすく、また口が臭くなりやすい傾向があると言う。女性ホルモンをエサにして増殖する歯周病菌がいるとのことで、特に思春期、妊娠初期、更年期は要注意なのだとか。また更年期には女性ホルモンは減るが、唾液の分泌量も減り、口の中が乾きやすくなるため、口臭が出やすくなってしまうそう。
そんな口臭の原因となる歯周病菌について、菅野氏は代表的なものとしてP.g.菌、T.d.菌、T.f.菌の3種類を紹介。いずれも歯茎や血管の中に侵入して組織を溶かして口の中を攻撃する歯周病菌で、これらの菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットに入り込むことで、歯周病になるだけでなく、悪臭の原因となるニオイ成分も作り出してしまうという。
3つの菌は歯周病を代表するもので、高リスクな菌に分類されることから、これまでも集中的に研究が行われてきたが、昨年、この3種類の菌以外の、とある菌がもたらす健康リスクが判明したという。それが、F.n.菌(フソバクテリウム・ヌクレアタム菌)。これまでは中程度のリスクの菌として、あまり注目されてこなかったが、歯周病の根幹の原因を作り出していることが、近年の研究で明らかになってきたという。
F.n.菌には2つの要注意な働きがあり、1つ目は歯周病を代表する3つの菌(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌)の繁殖しやすい環境を作ってしまうこと。3つの菌は酸素がある場所では繁殖しにくいという特性があるが、F.n.菌は酸素からそれらの菌を守り、歯周病を拡大させてしまうという。さらにF.n.菌を土台に密集した菌から、ヌメヌメした液体が出てバイオフィルムという“膜”を形成、これが外からの刺激を完全にシャットアウト。歯周ポケット内で形成されてしまった場合、歯ブラシはもちろん、マウスウォッシュなどの抗菌剤も中へ浸透できず、殺菌が困難になるという。
そしてF.n.菌のもう1つの役割は、口臭を3倍にすることで、これを聞いたオカリナは「最悪だよ!」と言い、他の出演者たちからも悲鳴が上がる。F.n.菌は口臭の主要な原因物質メチルメルカプタンを最も多く作り出すそうで、これは腐ったタマネギのような強烈なニオイとのこと。