カズレーザー 2回目に会ったときの方が話題に困る… “二度見知り”はなぜ起こる?そのメカニズムと対処法とは
2025.4.16 10:00
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』15日に放送された。今回は『春の新生活!人に好かれる最新科学SP』ということで、新たな生活の始まりにぴったりの新知識を、2時間にわたって紹介。『昨年、最新脳科学で判明!?人は初対面より2回目で人見知りする』という講義では、東北大学の加齢医学研究所に所属する脳科学者で、情報科学研究科で准教授を務める細田千尋氏が登壇。初対面のときよりも、2回目に話すときの方が上手く話せない、そんな“二度見知り”と呼ばれる現象について解説した。
細田氏はまず、通常の“人見知り”が起こる理由について解説。原因は脳の防衛本能にあるといい、動物本来の習性で、得体の知れない相手に対して警戒する仕組みが、初対面の人に働くと考えられている。無意識のうちに危険を察知する脳の扁桃体(へんとうたい)が過剰に反応し緊張状態になるというが、何度も同じ人との出会いを繰り返すことで脳の前頭葉が学習。恐怖を感じる扁桃体の活動が抑えられ、警戒が緩和されていくという。
ならばなぜ、初対面より2回目の方が上手くしゃべれない“二度見知り”が起こるのか。細田氏によると、その理由は“脳波の同期”にあるという。会話のリズムのテンポが良かったりして、なぜか波長が合う友達同士や阿吽(あうん)の呼吸で考えがわかる夫婦は、互いの脳が同期した状態である。その同期のメカニズムは、初対面よりも2回目、2回目よりも3回目と、右肩上がりに上昇していくというのが定説だった。しかし昨年発表の研究成果から、まず初対面で脳の同期が上昇し、その後一度下がった後に再び上昇して脳の同期が進む可能性があるという。
初対面同士では、相手に気を使いコミュニケーションに注意をはらうが、2回目になると相手のことを少し知った分、関心がなくなってしまう上に、第一印象を崩さないよう変に気を使いすぎてしまうこともあるという。そのため、初対面よりも脳波が同期しなくなるという結果が生まれるのだとか。
「二度見知りをしたりされたりするのを防ぐ方法ってのはあるんですか?」、浮所飛貴(ACEes)が聞くと、「実はある簡単な対策で、より脳波を同期させられることがわかってきました」と答える細田氏。ずばり笑顔が重要な可能性があると話した。