伊沢拓司 「行き場がなかった時に入れたのがクイズ研究部だった」 のちのクイズ王が生まれた瞬間を振り返る
2025.4.14 12:00
中学1年生の頃、クイズ研究部の合宿で高校2年生の先輩に勝利し、人生で初めての優勝をもぎ取った伊沢。「勝負事は好きだったけど、勝つ体験はそんなにしてこなかったので。初めて“勝った!”って思ったんですよね」と、18年前の感動を思い出す。中学1年生からすれば、5つも年上の高等部の先輩は大人と違いない存在。「“この分野って頑張れば大人にも勝てるんだ”みたいな、“もっと努力しよう”って思えたのがここだったんですよね」。この経験が伊沢に与えた影響ははかりしれないものだった。
初めて味わった「勝つ」よろこび。この時を境に、クイズが生活の中心になったのだそう。「13歳にして初めて自分の居場所を自分で見つけて、そこからどんどん、自分で色んな所行って、居場所探ししてた感じがしましたね」。好きを自覚してからというもの、伊沢の行動基準は全てがクイズになった。時にはひとり、他校のクイズ研究部に乗り込んだこともあるといい、「当時の開成弱かったので、一番強かった早稲田に武者修行に行って可愛がってもらったりとか、浦和高校行って勉強したり」、クイズに関わることなら、どんな努力も惜しまなかった。「ほんとにここ(伊東)の前と後じゃ、全然違ったというか。高校生クイズにチャレンジしたのもそうだし、東大王もそうだし、QuizKnockもそうだし」と、伊東の地が今の伊沢につながる人生の大きなターニングポイントになったことを語った。
そんな伊沢に今田は、「人生でクイズから学んだことっていうのは?」と尋ねる。伊沢は「ありとあらゆることを学びましたけど…」としてうえで、「どうでもいい体験も、実はクイズの正解につながることもあるし、なんていうかこう、使うかどうかなんてことは、結構些末(さまつ)なことだなと」と答える。さらに「知ってたらうれしいことがあったり、知ることそのものがうれしかったりするので、自分で知りもしないうちにものの価値判断するの辞めようと思えたのは、クイズのおかげでしたね」とつづけ、長年連れ添ってきたクイズに、改めて感謝するのだった。
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