伊沢拓司 クイズ王が本当の自分に戻れる場所「クイズの勉強するだけがクイズじゃない」穏やかな時間がくれた大事な気付き
2025.4.14 11:10
東京大学在学中に多くのクイズ番組に出演し、クイズ王として知られる伊沢拓司が12日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。静岡県・伊豆を訪れると、仕事に追われる日々に一時の安らぎを与えてくれたという、なじみのレストランに足を運んだ。
埼玉県出身の伊沢。どうして今回、伊豆を選んだのか。「一番はちょっと、時間の感覚を普段と変えられるみたいなところなのかな」と、その理由を話してくれた。テレビや講演だけでなく、YouTubeや書籍の出版など、常に活動している伊沢にとって、「本来の時間感覚にリセットしていく」大切な場所なのだという。
そんな伊豆には、伊沢が衝撃を受けたレストランがあるということで、市街地を離れ、中伊豆の山間部まで移動。かつての里山の気配を残す風景を歩いていると、昔話に出てきそうな古民家が見えてきた。それが目的の店、「羅漢(らかん)」。築200年以上の古民家を改装した店内に入ると、薪ストーブや板張りの床など、どこか懐かしい雰囲気が漂う。
1日1組限定、完全予約制だという店。伊沢は「高級というよりはおもてなし。心尽くしが及ぶのが1日1組なんでしょうね」とコメントする。店を一人で切り盛りする女将さんのおもてなしの根幹にあるのは、“時間と空間の中に料理がある”という思いだといい、伊沢も「待ちながら(どんな料理が来るのか)想像する。空間を楽しむことがおもてなしの一環ですね」とリラックスした様子を見せた。
女将の案内で、料理ができると母屋から庭に移動する。料理によって食事の場所を変えるのがこの店のコンセプトで、1品目の料理をいただくのは陶芸に使われていた窯を改装した小部屋。なかなか斬新なスタイルであるが、伊沢は「体験を食べてます。この土地に暮らす人の時間感覚みたいなものが自分の中に入ってくる感じがする。それで東京の時間みたいなものは全部吹っ飛びましたね」と、料理だけでなく、その場所に積み重なった時間にも思いをはせた。

その後も新しい料理が出来上がるたびに敷地内を移動し、4時間かけてコースを堪能した伊沢。はじめて訪問した際は、この体験のおかげで、急ぎすぎていた自分のペースに気付いたという。「一昨年はすごくクイズの勉強ばっかりしてたんですよね。でもペースを落とすことが怖くなくなったんで。去年はそんなにクイズの勉強しない1年だったんですよもっと別のことを色々やってて趣味とか。クイズの勉強するだけがクイズじゃないなとも思ったし」と語る。古民家という場所もあいまって、まだ30歳でありながらもどこか老成したような雰囲気の伊沢に、今田耕司は「ちょい年上の教授としゃべってるみたいな感覚になるね」とコメント。「30歳とは思えない」と驚いた様子を見せるのだった。

【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新~過去話配信中!