Creepy Nuts・R指定「間違いなく世界で一番盛り上がりました」Awich・YZERR・HANA出演 横浜で初開催フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』4/6ライブレポート
2025.4.8 14:45
2025年4月4日(金)~6日(日)の 3 日間にわたり、横浜で初開催された都市型フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』(以下『CENTRAL』)。
最終日となる6日(日)は、KアリーナにはAwich・Creepy Nuts・YZERR・HANAの4組が登場。また、KT Zepp Yokohama では秋山黄色や離婚伝説など、新世代アーティストが集結した「NEW GENE FEST」も開催された。
K アリーナ横浜で行われた「CENTRAL」ステージのオープニングを飾ったのは HANA。「BMSG」×「ちゃんみな」がタッグを組んだガールズグループオーディション『No No Girls』を通して結成された 7 人組が登場すると、割れんばかりの歓声が会場を包み、その注目度の高さを感じさせた。そして「Drop」「Tiger」と連続で披露。クールでパワフルなユニットパフォーマンスに加え、ソロパートで見せる個性でも観客を圧倒する。一方、MCでは柔らかい口調で観客への感謝を述べ、そのギャップも印象的だ。ラストは4月2日にリリースされたデビュー曲「ROSE」。HANAのポテンシャルの高さをしっかりと示した。

続いて登場したのは、ラッパーのYZERR。2024年の東京ドーム公演で解散したBAD HOPのリーダーであり、起業なども通して多角的にヒップホップ界をけん引する彼のライブは、ソロアルバムのタイトル曲「DARK HERO」で開幕。”今日のアーティストのように、いろんなヒップホップがあって刺激を受けている。そして俺は、クソみたいな環境で育ってきた”と語り、「Million Road」や「TEIHEN」などを通して、彼自身が見たストリートや育った環境、現在の成功、そして未来への展望を歌い上げる。”今日は横浜なのでこの曲をやります”と、横浜のヒップホップの礎を築いた DS455 の楽曲「Miss Luxury」をカバーし、シーンへのリスペクトも表現。ラストは、自身のルーツである川崎を描いた「South Side」を、観客の合唱に包まれながら披露した。

「コーチェラ 2024」への出演など、国内外で高い注目を集めるAwich は、スポットライトに照らされ、自身のキャリアを象徴する「Queendom」でライブをスタート。ダンサーと共に展開されたダンサブルな「ALI BABA」、“Kアリーナ、飛び跳まーす!”という呼びかけとともに、会場全体がジャンプで一体となった「Remember」など、会場を一気に Awich 色に染め上げた。「WHORU?」や「Bad Bitch 美学」では、ハードな言葉と強いメッセージを観客に刻み込む。さらに同じ沖縄出身の OZworld や CHICO CARLITO との「RASEN in OKINAWA」、JP THE WAVY、YZERRを迎えた「GILA GILA」などカラフルなライブを展開。最後は、アメリカのレジェンドプロデューサーRZAと制作した新曲「Butcher Shop」を披露し、圧巻のステージを締めくくった。

このイベントのトリを飾ったCreepy Nuts。最新アルバム「LEGION」、「中学22年生」から始まり、観客の手拍子とジャンプで会場が揺れた「doppelgänger」「ビリケン」とライブを展開していく。そして「よふかしのうた」「合法的トビ方ノススメ」と、Creepy Nuts のクラシックにはオーディエンスが大きく手を上げ、さらにその一体感が強まる。DJ 松永のターンテーブルプレイから「Bling-Bang-Bang-Born」と、世界でその名前を高めたパフォーマンスと楽曲で会場の熱気は最高潮へ。

“間違いなく世界で一番盛り上がりました”とR-指定が観客に呼びかけた。アカペラとフリースタイルで再構成された「生業」、ヒット曲「二度寝」「オトノケ」に続き、“この光景を通常にしたい”というメッセージからラストは「通常回」を披露し、拍手に包まれてイベントは幕を閉じた。