『カービィ』『スマブラ』生みの親・桜井政博「激変する可能性も」 “1年先もわからないゲーム業界”で自ら向き合う課題とは?【独自インタビュー】

2025.4.1 11:45
桜井政博氏

『星のカービィ』『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを手掛けるゲームディレクター桜井政博 氏(有限会社ソラ 代表取締役社長)が3月25日(火)、『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘24/第30回AMDアワード』の授賞式に登壇。業界への長年の献身・功績のあった人物に贈られる『功労賞』に輝いた。entaxでは桜井氏に独自インタビュー。業界のレジェンド=宮本茂 氏や堀井雄二 氏との久しぶりの再会や、「激変する可能性もある」という今のゲーム業界、自身のYouTubeチャンネル制作を通して見つけた“自らの課題”などを聞いた。
※【entax公式YouTube】ではインタビュー動画も配信中!

今年で記念すべき30回目を迎えた本アワードは、デジタルメディア業界の発展を目指し、優れたデジタル・コンテンツ等の制作者を表彰するもの。過去5回を振り返るだけでも、『AI美空ひばり』『鬼滅の刃』(第25回)、『日曜劇場「半沢直樹」』『HIKAKIN』(第26回)、『Ado』『THE FIRST TAKE』(第27回)、『「FIFA ワールドカップ カタール 2022」ABEMA 全64試合無料生中継』『アニメ「SPY×FAMILY」』(第28回)、『新しい学校のリーダーズ』『アニメ「【推しの子】」』など──ジャンルに関わらず大きな話題を呼んだ“デジタル・コンテンツ”が名を連ねている。

『第30回AMDアワード』受賞者による記念撮影
『第30回AMDアワード』受賞者による記念撮影

今年、『年間コンテンツ賞/優秀賞』には、『HD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」』(登壇:堀井雄二 氏、早坂将昭 氏)、『ニンテンドーミュージアム』(登壇:宮本茂 氏)、『Pokémon Trading Card Game Pocket(通称:ポケポケ)』、「スマートフォンAQUOS」CM『ああ、松田優作に、使って欲しい。』など10作品が選ばれ、その中から「大賞/総務大臣賞」として『映画「ゴジラ-1.0」』(登壇:山崎貴 監督)が選出。

堀井雄二 氏
堀井雄二 氏
宮本茂 氏
宮本茂 氏

また、デジタル・コンテンツ復興に貢献した新しい才能を讃(たた)える『江並直美賞/新人賞』は、劇場アニメ『ルックバック』の監督・脚本・キャラクターデザインを務めた押山清高 氏が受賞。『30周年記念特別賞』には、「インターネット」という概念がほぼ知られていなかった1984年に日本で初めてインターネット接続に成功した、日本におけるインターネットの先駆者・慶應義塾大学の村井純 教授が選ばれた。

押山清高 氏
押山清高 氏
慶應義塾大学 教授・村井純 氏
慶應義塾大学 教授・村井純 氏

その中で桜井氏は、いずれも世界的ヒット作となった『星のカービィ』『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでの功績に加え、2022年に「世界中のゲームの面白さを少しだけ底上げしたい」という思いから開設した、ゲーム作りのポイントを語るYouTubeチャンネル『桜井政博のゲーム作るには』など、これまでの成果を次世代につなげていくという幅広い功績を讃えられ、『功労賞』を受賞した。

YouTubeチャンネル『桜井政博のゲーム作るには』はこちら

『功労賞』受賞時の桜井氏(左)
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