ドラマ『俺の話は長い』5年ぶりでも変わらない家族のやりとりにSNS絶賛！「期待値高すぎたのにそれを上回る喜び」

2025.3.31 17:45

◆其の二「振袖とワイン」

昼下がり、満が帰宅すると、春海がコタツでゴロゴロしていた。岸辺家の売却を知って大阪から飛んで来たようだ。売却に反対の春海は「満兄ちゃんらしくない。実家がなくなって一番困るの満兄ちゃんなんだよ？」と、言い出しっぺの満を責める。

「岸辺家にとって今売るのがベストなタイミングなんだよ」と満が諭していると、房枝が買い物から帰って来て、「あなた、おばあちゃんチに来るって綾子に言ってなかったの？」。口うるさい綾子のいる秋葉家に帰りたくない春海は、「誰もあっちの家に帰るなんて言ってないし」と開き直り、もうすぐ無くなるかもしれない岸辺家に泊まっていくと言う。「私はこの家が大好きなの。『ポラリス』が大好きなの。うちの家族の誰よりもね」――。

夜、満と房枝と春海は3人で夕食を囲む。発泡酒を飲む満に、「まだ冷蔵庫に発泡酒ある？」と春海。家でもお酒を飲むようになったと言う春海は、最近ワインにハマっているらしい。「あの春海がもう酒飲める年齢とはな」と満が感慨に浸っていると、綾子と光司がやって来て……！

綾子は春海の顔を見るなり、「あなたどういうつもりなの？」。久しぶりに東京に帰って来たのに、家にも寄らないし、LINEも無視。この間の成人式も、帰って来ると言っていたのに急にドタキャン。決して安くはない振袖を準備して、近所の美容室や写真館だって予約していたのに、「そこに対しての申し訳なさみたいなのは、あなたの中にないわけ？」と怒り狂う綾子。

満が場を収めようとして、「せっかく春海が帰って来たんだし、振袖着て家族写真でも撮ればいいんじゃないの？」と提案するが、春海は恥ずかしくて嫌だと言い……。すると房枝が「そうだ春海、いいワインがあるわよ」。成人式の日にみんなで飲むつもりだった20年モノのヴィンテージワイン。