明治安田 ウォーキングイベントで集めた募金1831万円を、親を亡くした子供たちの支援団体へ寄付 学生からは直接感謝の言葉も
2025.3.31 14:45
明治安田は3月4日(火)、病気や災害などで親を失った子供たちを支援する『あしなが育英会』への寄付金贈呈および感謝状授与式を開催。式には寄付金によって進学することのできた大学奨学生が招かれ、支援者への謝意や、募金活動で感じたことなど、遺児たちの思いを代表して語った。
あしなが育英会は、病気や災害などで親を亡くした遺児や、障がいなどで親が十分に働けない家庭の子供たちを支援する民間非営利団体。明治安田は2011年度から『あしながチャリティー&ウォーク』というイベントを全国各地で実施し、あしなが育英会の活動を継続的に支援してきた。
同社の中村篤志副社長は冒頭で「この取り組みによって募金の輪が広がり、今年は全国から思いの詰まった1831万6725円を寄付させていただきます。皆さんの夢を追いかける一助になれば大変うれしく思います」とコメント。明治安田からは寄付金の贈呈、あしなが育英会からは感謝状が贈られた。

あしなが育英会の奨学金によって高校、大学へと進学することができた女子大学生は「この奨学金がなければ進学を諦めていたと思いますし、ほかの学生たちと同じように部活動をすることも叶わなかったので、この奨学金には感謝していますし、それを支えてくださっている(明治安田の)皆様にも感謝しています」と率直な思いを語った。さらに、今年あしながウォークには2箇所参加したそうで「実際に支援してくださっている方と直接お会いする機会は多くないので、ありがたい場でした。これからも参加したいですし、皆様の支援を実感しながら身を引き締めて頑張りたいです」と意気込んだ。
同じく、奨学金を受けた男子大学生は「いま理系の大学に通っていて、来年度は4年生となり研究室に配属されて、残り少ない学生生活ですが、あしながウォークなどに参加させてもらいながら、いろんな人にあしなが育英会の大切さを紹介していきたいです」と力強く語った。
そんな2人は、学生募金事務局として精力的に活動。募金活動に参加してうれしかったことを聞かれた女子大学生は「毎回毎回やってよかったと思います。いつも応援してますと声をかけていただいたり、毎月(寄付金を)送っていますと言ってくれる方がいたり…」と実体験を述べ、「特に印象的だったのは、2年前に埼玉で花束を贈ってくれた方がいて、改めて感謝を示されたときにすごく心が温かくなりました」と笑みを浮かべた。
一方で「遺児の現状をまだ知らない人がたくさんいるというのは感じました」と話す男子大学生。街頭では、ときに心ない言葉をかけられたこともあったそうで、家庭的に貧困な遺児でも「奨学金をもらって十分な時間を確保して勉学に励むことができる。そういう環境があるということをもっと知っていただきたいです」と呼びかけた。

また、あしながウォーク等のイベントを通して、明治安田に抱いた印象を聞かれると、女子大学生は「お休みの日にみんなで集まってウォーキングをするって素敵だなって。私がイメージしている社会人とは違って(笑)仲良さそうに話したり歩いている様子を見て、素敵なつながりがあるなと感じました」と楽しげに語った。
続いて男子大学生は「従業員一体となって参加しているので、ファミリーのような感じを受けました。皆さん動きやすい服装で来ているので、ジャージを着ている人が実は支社長だったり…(笑)。和気あいあいとしていて、楽しかったです」と振り返った。