カズレーザー “魚を釣ってくださいみたいな、釣り堀婚”?婚姻数が現代の5倍以上!今では考えられない、昭和の“自動結婚システム”とは
2025.3.27 10:00戦後間もない1948 年に放送された記録映像が流されると、そこには多摩川沿いの河川敷に集まる大勢の若い男女の姿が。これは集団お見合いだそうで、戦争で配偶者を亡くしたり、婚期を逃した若い男女が多くいたことから、全国各地で行われていたという。その結果が如実に表れ、同年の婚姻数は史上初の95 万件を突破。それと同時にベビーブームが到来し、生まれた子どもは史上最大の270 万人。のちに団塊の世代と呼ばれるこの世代の出生数は、2023 年のおよそ4 倍だったという。
そんな昭和の結婚事情を支えていたのが、独身男性に結婚相手を見つけてあげたいご近所のおせっかいおじさん・おばさんだったという。1950 年代までは結婚したカップルの実に50%以上がお見合いだったというが、結婚適齢期に独身でいると、どこからともなく現れたおじさん・おばさんが、お見合い相手の写真を持って家を訪ねてくる、なんてことが普通だったという。
自身も団塊の世代である吉川美代子も、「私、実はTBSに入社して2 年目か3 年目にお見合いしました」と明かし、他の出演者から驚きの声があがる。適齢期だからと、他人に結婚の仲介人を勝手にされるという状況ではあるものの、白河氏は「団塊の世代の方たちはみんなが結婚するのが当たり前っていったような皆婚規範というのを持ってたんですね。そこが今とは全然違いますね」と話す。子どもを産むことへの社会的プレッシャーも強く、Kōki,は「結婚しないといけないとか、子どもを産まないといけない。そこのプレッシャーを乗り越えるためには本当に大変だったのかなと思いますね」とコメントした。
さらに、昭和の結婚を後押ししていた、もう1つのシステムとして挙げられたのが“社内結婚”。当時の会社では、社内でサークルが存在していたり、社内運動会も開催されていたりと、そこかしこに恋のチャンスがあったという。そもそも働く女性の価値観も今とは違い、結婚をするために入社するような人も少なくなかったのだとか。
白河氏は昭和の会社について、「家族的な結びつきが強くて、いわゆる会社の中に結婚斡旋(あっせん)みたいな機能を持っていた」と言い、社内旅行では独身の男女が隣同士の席にバスで座るように仕組まれていたりなどもしたそう。白河氏が当時の状況を、「用意した釣り堀の中で魚を釣ってくださいみたいな“釣り堀婚”のような状況」と解説すると、その徹底ぶりに、おいでやす小田は「いやいや、すごいひどいな」と一言。現代との熱量や価値観のギャップに、圧倒される一同だった。