能登地震で被災した寿司店をヒロミと小峠が訪問 年越しにも密着する『オモウマい店』
2025.3.12 11:40
店の周辺にはまだ道路の舗装が修復されていない場所も。津世史さんは「市場が復活しないと毎日の営業は無理」だという。他県の魚を仕入れることもできるが、地元の魚を入れ、価格をなるべく安くすることにこだわりたいそうだ。震災前に好評だった1,000円ランチや、握り8貫の『学割寿司ランチ』(550円)、ミニ寿司6貫とだし巻き卵が付いた『小学生未満セット』(0円)も復活させたいと意気込む。

そんな津世史さん親子の年末年始は宇出津で過すというが、不安はあるとのこと。「やっぱ正月って思い出すんで、どうしても。僕の中では怖いなって」と津世史さん。そして12月31日、店にはカウンターに立つ津世史さんの姿が。「店で握るのは1年ぶり」といい、この日はテイクアウト営業を行った。

5人前相当、サバの棒寿司とだし巻き卵が付いた『年末お持ち帰り50貫』は10,000円。マグロ、寒ブリ、アオリイカ、サワラ、スズキ、甘エビ昆布じめ、チヌの炙(あぶ)り、マアジ、ヤガラ、タラの子付けなどなど、こだわりの高級魚がぎっしり。
被災した客は「1月1日の4時10分が怖い」とまだ恐怖が消えない様子。葵くんも「最初の頃は座らなかった。座ったら怖くて、立ってゲームしたり。1人になりたくないって」とおびえていたとのこと。「葵もがんばりましたよ」と津世史さん。


2025年1月1日、午後4時過ぎ。地震からちょうど1年。親子で初詣したあと、店の前で黙祷(もくとう)することに。「黙祷って?」と聞く葵くんに「もう起こらないようにお祈りする」と津世史さん。地震が起きた4時10分になると、町内放送が流れ、鐘の音が。2人は手を合わせ、葵くんは「もう地震なんて起こらんければいいのに」とポツリ。やがて雨が降ってくると、津世史さんは「みなさんの涙じゃないですか」と目をうるませた。
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