声優・日笠陽子&戸松遥「監督の脳内どうなってるの(笑)」尊敬と恐れが同居する『劇場版モノノ怪』の不思議な魅力とは?
2025.3.10 18:00──フキたちは第一章から登場していますが、今作の役作りで意識したことや変化したことはありますか?
日笠 一章の時、フキは“情報”が少なかったというのもあって、キャラクター作りをすり合わせるのが結構難しかったんです。でも、二章になったら感情がバーっと出てきたし、結構明かされることも多かったので、“今しか生きてないな”みたいな感じが分かって、割とスッと役に入れました。

日笠 逆に戸松は、一章の時はスッと決まったよね? 一章とは逆に、二章はボタンがストーリーを導いていくポジションにいたのもあって、そこの辻褄(つじつま)を合わせるのとか、ボタンの方がキャラクター作りを熱心に行っていたかも──。
戸松 確かに! ボタンは物語の途中で「御年寄(女中たちを執り仕切る役職)」に昇進するので、責任感というか「私がここを引っ張っていかねば」と意識が変わるところからは、“大友ボタン第二章”みたいな(笑) 特に物語の後半部分はかなり“怒涛”でしたね!

──それは、ボタンにとって何か波乱な展開が待っていると…?
戸松 最初の頃はフキなどがかみ付いてきても「それが何か?」みたいな感じで余裕があるんですけど、段々色々なおじさんたちの魂胆というか…(笑)そういう陰謀──大奥の“汚い裏側”みたいなものが徐々に暴かれてからの、ボタンの“裏切られても落ち込んでいる場合じゃない!さらに1ステップも2ステップも心を強くあらねば”っていう、そのたくましくなるまでの過程がかなり怒涛でしたね。

──ちなみに、戸松さんは2月4日がお誕生日ですよね!おめでとうございます。
戸松 ありがとうございます!『モノノ怪』は私が今年、誕生日を迎えてから初めての“公開される映画”になるので、気持ち的には、『モノノ怪』で35歳が始まる!みたいな(笑) 収録をした時の思い出も沢山ある、想いがかなり詰まった作品ですので、とてもうれしく思いますし、すごくありがたいです。
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【日笠 陽子(ひかさ ようこ)】
神奈川県出身。2024年9月に声優事務所『株式会社i.nari(いなり)』を設立し、自らも所属。
これまでに『けいおん!』(秋山澪)、『キングダム』(羌瘣)、『SHAMAN KING/SHAMAN KING FLOWERS』麻倉葉・麻倉花役、『呪術廻戦』(庵歌姫)、『戦姫絶唱シンフォギア』(マリア・カデンツァヴナ・イヴ)、『多数欠』(如月麻里亜)などに出演。
【戸松 遥(とまつ はるか)】
愛知県出身。ミュージックレイン所属。
これまでに『ソードアート・オンライン』(アスナ/結城明日奈)、『妖怪ウォッチ』(ケータ/天野景太)、『ハピネスチャージプリキュア!』(氷川いおな/キュアフォーチュン)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(安城鳴子)、『ホリミヤ』(堀京子)、『響け!ユーフォニアム3』(黒江真由)などに出演。
『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』3月14日(金)公開
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