デビュー10周年《わーすた》奇跡のような景色も、悔しい思いもあった10年…「ワールドツアーがしたいです!」【汐留ミニライブ】

2025.3.7 18:00
わーすたの写真

世界に“照準”を合わせ、カナダ・上海・ベトナムなど世界13の国と地域でライブ出演を果たしてきたアイドルグループ「わーすた」が、10周年記念シングル『わーるどすたんだーど』リリース日となる2月26日(水)に東京・汐留シオサイトでミニライブを開催。entaxではその当日に独自インタビュー。10年間を振り返るとともに、ワールドワイドな今後の目標も飛び出した!

2015年3月29日(日)、「SUPER☆GiRLS」「Cheeky Parade」「GEM」に続くレーベル第4弾アーティストとして結成された「わーすた」──グループ名は「The World Standard(世界標準)」の略で、現メンバーは結成当時からの4人、廣川奈々聖(ななせ)、松田美里(みり)、小玉梨々華(りりか)、三品瑠香(るか)。結成10周年を迎える今年、記念写真集の発売や、思い入れのあるLINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)での記念ライブを控えている。

◆“声出し解禁”“卒業公演”…わーすたの特別な10年

わーすたの写真

──まずは“10周年”おめでとうございます!率直な今の感想は?

廣川 もう10年経つのが信じられないなって…。もし自分が今の道を選んでなかったら何をしていたんだろうって考えたりすることもありますが、これが本当に“自分の人生だな”ってすごく思います。

三品 10年やってきたけど、すごく早かった! でも、ちゃんと1個ずつ鮮明にというか、時間をかけてやってきた感覚もあるので、「10年やった!」って実感は持ちながら迎えています。

廣川奈々聖(ななせ)の写真

小玉 ライブのセットリストは私たちが全部決めてるんですけど、その曲を選んでる時に──どんどん年数を重ねるごとに曲が増えていく度に、なんか「ああ、また1年経ったな。こんなに曲増えたんだな」って思うことが多くて…。その中で、この記念すべきタイミングで『わーるどすたんだーど』という曲がまた増えたことがすごくうれしいです。

松田 “10年”ってものすごく特別な数字だと思うし、今のアイドル業界だと奇跡みたいなことだと思うんです。なんかシンプルに「私たちも…私も、迎えられるんだ」ってハッピーな気持ち! 良い環境でやってこれたからこそ、こんなに幸せな気持ちで“10年を迎える心の準備”ができてるんだなと思って…そういう自分の置かれている環境にものすごく感謝の気持ちが溢れてます。

わーすたの写真

──10年を振り返って、特に印象に残っている出来事は?

廣川 2019年の10月8日に代々木公園で開催したフリーライブが、私はすっごく記憶に残っていて! あれだけ大きい規模のフリーライブは初めてだったし、もともと“先輩グループを応援してくれているファンの方達”が自然と私たちを知ってくれるという環境──それに甘えていたわけじゃないですが、自分たちが“自ら動いて頑張る”みたいなことがそれまであまりなかったので、すごく大きな挑戦だったんです。スタッフさんともしっかり意見を出し合って、もっとメンバーたちで考えなきゃだめだなって。

廣川 そのとき見た景色は本当にすごく綺麗で、こんなにたくさんの人が集まってくれるんだって喜びを、たぶん頑張ってなかったらそこまで感じられてなかったし、今ほど集まってもらえてないなと思います!

廣川奈々聖(ななせ)の写真

三品 当時は、集客人数のノルマみたいのもあったんだよね。その次のライブ、LINE CUBE SHIBUYAでの公演が実現できるかどうか〜みたいな。それで無事できることになって、ちょうど5周年でやる気満々だったんですけど、“コロナ”が蔓延した時期と重なったんです。ソールドアウトしてたけど、公演1週間ぐらい前に“無観客(での開催)”が決まって、お客さんがいない中で配信だけのライブを…それはもう特に印象的な出来事ですね。つらい方の…(笑)

──出鼻をくじかれてしまったわけですね…。

三品 ここからの未来を見据えたライブではあったはずなので……うん、さすがに心が折られましたね。その後、お客さんが入るようになっても声は出せない期間が1年ぐらい続いて…その景色は本当に忘れられなくてずっと引きずったまま今に至るんですけど、でもだからこそ今度、10周年記念ライブをそのLINE CUBE SHIBUYAで組んでもらったんです! 私たちからしたらリベンジ公演みたいなことになるので、今はそこを成功させたいって思いがより強くなってます。

──“声出し”が解禁された時はどうでした?

三品 8周年のタイミングだったんですが、もう1曲目からみんな(ファン)がめちゃくちゃ声出してくれて! ライブ前に流す会場BGMも最後の1曲だけ大きくしてもらったんですけど、みんながその曲に合わせてすでにいっぱい声出してくれて…。ステージ出る前にも1回みんなで泣いて、ステージに立っても1曲目で結構泣いちゃって…本当にうれしかったですね。やっぱり“声を出して名前を呼ぶ”のってアイドル特有なものでもあるから、アイドルでよかったとすごく感じました。

三品瑠香(るか)の写真

小玉 私は、わーすたの初お披露目がかなり印象に残ってます。NHKホールで、先輩方と一緒に作るライブだったんですけど、初めてみんな(ファン)の前に“わーすたとして立つ”っていう時で──味わったことのないドキドキとワクワクと緊張と、ちょっとの不安と…みたいな。最初で最後の気持ちというか、あの時しか味わえなかった感情があるので、その景色は今でも思い出します。

──どんな景色でしたか?

小玉 言葉にするのは難しいけど…輝いてました! “これがわーすただぞ”って見せつけなきゃ!という強い気持ちもありつつ、やっぱりなんだろう…心が震えるというか、しっかりしなきゃ!っていう。今の緊張とはまた違う震え方をしていたと思います。

小玉梨々華(りりか)の写真

──松田さんはいかがでしょう?

松田 私はやっぱり、わーすたが5人から4人になるって、すごく大きなことだったなって…。きっとみんな思ってることなんですけど、“葉月”が卒業公演を美しくやり遂げてくれた──年末のあのライブが本当に忘れられなくて…。

──2021年末卒業の坂元葉月さんも結成メンバーの一人ですよね。

松田 あのライブがすごくいいものとして残せたから、今の4人のわーすたも頑張れてるというか…なんかこう、葉月のあったかいあのイエローの温もりを感じながら──大事にしながら、4人でも頑張ろうって思えるようなライブができたというか、葉月を送り出せたいいライブができたっていうのがとにかく本当にうれしい思い出で…。

松田 メンバーが1人卒業するっていうのは寂しいことだし、きっとファンのみんなも同じようにたくさん泣いてくれたけど、今でも「葉月がいたわーすたも好きだし、今のわーすたも好き」って、この10年全部をひっくるめて愛してくれてるファンの方がものすごく多いんです。

──坂元さんの卒業公演を振り返ると、どんな景色が浮かびますか?

松田 あの公演は、1曲1曲を結構噛みしめて歌ったりしてましたね。なんかこう…ステージ上でメンバー全員が横並びになる時とかもちょっと横向いて、私以外の4人のシルエットというか──いつも見てたけど、これからなくなるその景色みたいなものを覚えとこう!と思って、リアルタイムで踊りながらちょっと離れて見てみたりとか、本当に何回もしてたので今でも思い出しますね。

松田美里(みり)の写真

──そんなわーすたが「10年で変わったこと、変わらないこと」は?

廣川 いい意味でマイペースさは10年変わらないなって思います。最初よりもメンバー同士の距離感や関係性が変化していったりはあるんですけど、なんかそれぞれが持ってるペース感っていうのはずっと変わらなくて、これがわーすただなって日々実感します。変わったことはなんだろうね?

三品 海外遠征する時のみんなのつら構えは堂々たるものに変わったなって!いい意味で(笑)

廣川 確かに(笑)明日から台湾!ってなったとしても「あ、わかりました」って言えるくらい場数は踏んできたね。

三品 あ、いや…それはまだ言えない(笑)明日から台湾はさすがに!明後日ならいいけど、でもあれだね、今じゃ(出発の)前日までパッキングしてない人が半分だね(笑)

小玉松田 うんうん!(笑)

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