岡山県で川の真ん中に作られた、奇妙な住宅地に住む人々…その理由と魅力とは『見取り図の間取り図ミステリー』

2025.3.7 11:30
見取り図・盛山らの写真

俳優の井上咲楽とお笑いトリオ・ハナコの岡部大が2月27日放送の『見取り図の間取り図ミステリー』に出演。岡山県岡山市にある奇妙な住宅地の謎に迫った。

目隠しをした状態で、岡山県岡山市内のとある家の前に連れて来られた井上。目隠しを取るとそこには岡部の姿が。ハナコのメンバー・秋山寛貴が岡山出身のため仕事で岡山を訪れることも多いという岡部が今回、井上に間取り図の謎を出題するのだという。この住宅地を間取り図で見てみると、どこにでもある普通の住宅地に3軒の住戸と1軒の倉庫があり、その住宅地の両サイドに道路がのびており、道路の脇には謎の四角形が両サイドに2つずつ、計4つ設置されていた。実はこの住宅地、とても変わった場所に位置しているのだが、それがどこなのか、井上は突き止めることができるのだろうか。

住宅の外観を眺めてみると、いずれもなかなかの歴史のある古民家が並んでいる。つまりそれだけの歴史がこの住宅地にはあるということ。住人の1人、井上誠さんに聞くと「まあまあぐらい(珍しい場所)じゃな」と謙遜していた。そんな井上さんのお宅も築250年の古民家。家の中には階段を3段上った高い位置に床が敷かれており、洪水があった時もこの高さのおかげで畳が浸水することはなかったのだという。家の壁を見てもお城のような白壁が並んでおり、歴史の深さを感じさせていた。

いったいここはどんな場所なのか。岡部に連れられて答えがわかる地点まで歩いてきた井上が見た光景は、目の前に広がる大きな川!そう、この住宅地はすべて、川の真ん中に浮かぶ島の上に作られていたのだ。井上が見た側は川の上流側で、反対側には瀬戸内海へとつながる河口が広がっていた。家の床が高かった理由も水害対策のためだが、この立地を見るとその対策もうなずける。

しかしここで気になるのは、なぜこんな場所に家を建てたのかということ。そのカギとなるのが間取り図にも描かれていた4つの黒い四角形だった。実はこの場所には水門が設置されており、この住宅地も水門を管理するために作られた、その名も『水門町』。江戸時代に水門町が作られて以来、300年以上にわたって川と海の水位を調節し、洪水を防いできたのだ。また満潮時には水門を閉めることで田んぼに向かって海水が逆流してしまうことも防ぐ役割も担っていた。夜11時に開門し、深夜1時半には門を閉めなければ、農業用水に海水が混じってしまい、塩分によって4~5年は米が作れなくなってしまうというので責任も重大だ。

年間250日はこの作業を行わないといけないそうで、水門の管理を担当している成本道博さんに井上が「管理結構大変じゃないですか?」と聞くと「相当、あの…イヤですね」と本音がポロリ。それでも釣り好きだという成本さんは「船でいつでも(海に)出られるし、経験したらやめられんです」と笑顔を見せていた。ちなみに海側ではハゼなどが釣れ、逆の川側ではうなぎを釣ることもできるそうで、確かに釣り好きにとっては魅力的な場所と言えそうだ。さらに夕方になると瀬戸内海に沈む美しい夕日を眺めることもできるという。井上は「水が豊富だから水もおいしそう」と素直な感想を口にしたが、すかさず成本さんから「水はダメだ」と突っ込まれていた(井戸水は海水と混ざってしまうため飲むこともできないのだという)。

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写真提供:(C) 日テレ

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