カズレーザー 「乾燥肌の原因は空気の乾燥だけじゃない」意外な原因は生まれた環境で決まるという肌の真実
2025.2.27 11:10
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』25日に放送された。『最新科学で花粉症&アレルギー 大改善SP』をテーマに、放送時間も2時間に拡大された今回。神奈川大学、化学生命学部教授の野嶽勇一氏は、あまり知られていない乾燥肌の本当の原因について解説を行った。
「乾燥肌の方は?」と野嶽氏が出演者にたずねると、なんとスタジオ出演者の全員が挙手。カズレーザーは「乾燥肌じゃないって言いきれる人あんまいないんじゃないですか?」と発言すると、俳優の椛島光も「特にこの季節(冬~春)とかメイクしてるとやっぱ皮むけちゃったりしてそれが結構いやだなって」などの声があがり、多くの人を悩ませていることがうかがえる。
そんな乾燥肌は、外からの刺激物質が入ってきやすくなるため、放置し続けるとアトピー性皮膚炎や重度のとびひ(皮膚感染症)など、皮膚疾患を患う可能性もあるという。対策が必要となるが、野嶽氏は、「乾燥肌の原因は空気の乾燥だけじゃないんです」と話す。その大きな要因となるのは、むしろ顔に住む菌であるという。
野嶽氏によれば、人間の皮膚のうえには、約200種類、1兆匹もの常在菌が住んでおり、“マイクロバイオーム”と呼ばれる生態系を構築している。そのなかで美容に良い菌が減ったり、逆に悪い菌が増えたりしてバランスが崩れると、乾燥肌などの症状があらわれるのだとか。
人それぞれ、肌に存在している菌の種類・比率は全く違うというが、常在菌のタイプは大きく3つ。肌にメリットとなる善玉菌、メリットもデメリットもある日和見菌、デメリットになる悪玉菌だという。乾燥肌の元凶は悪玉菌であり、野嶽氏はその代表格として『黄色ブドウ球菌』を紹介。黄色ブドウ球菌は、皮膚の表面にある角質層、そのつなぎ目を緩めるような成分を吐き出す。すると水分が蒸発しやすくなり、保湿をしてもなかなか改善せず、乾燥肌が進行してしまうと語った。
反対に、そんな黄色ブドウ球菌に対抗する存在が善玉菌。とりわけ『表皮ブドウ球菌』は別名“美肌菌”とも呼ばれ、皮脂を分解し、保湿成分であるグリセリンを作る。同時に弱酸性の物質をつくるため、有害菌の繁殖を防ぐのにも有効な働きをしてくれるという。生まれつきこういった善玉菌が多いと乾燥肌になりづらい傾向があるというが、逆に少ない人はどれだけ保湿しても乾燥してしまう可能性が高くなるという。
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