カズレーザー 神田愛花、島崎遥香のふたりに正体不明のアレルギー症状?世界でも類をみない原因とは
2025.2.27 10:15次に神田のケースについて調査が始まった。神田は何年か前から、ユリの香りで発疹が出るようになってきたという。ここ最近だと、ユリの香水の香りでも発疹が出るのだとか。ただ今回、神田の話から世界中の論文を調べたという千貫氏は、「ユリアレルギー自体の報告は見つけられませんでした」と報告。もし本当に神田がユリアレルギーであるのならば、世界で初の事例になる可能性があるという。
問診を開始した千貫氏。まずはユリの何らかの成分が作用した、即時型アレルギーが疑われるということで、ユリの花、花粉、葉、茎の成分の抽出液をつけた針を腕に刺し、検証を開始した。15分後に明らかな反応があれば、ユリアレルギーの可能性があるというが、花と葉と茎の成分をつけた箇所が少し赤くなっていた程度で、この反応だけではアレルギーと断定することはできないという。神田は「触れてないのに、蕁麻疹(じんましん)が出るんですけども、ニオイのアレルギーってのは基本的にないとされているんですか?」と尋ねるが、千貫氏いわく、「科学的にはニオイでアレルギーが出るというのは考えがたい」とのこと。
アレルギーではなさそうな神田の症状。ではユリに近づくと発症するという蕁麻疹はなんなのか。今回は番組にこれまで登場した、他分野の権威たちからの意見も集められた。
まずは皮膚ガス検査でおなじみの東海大学理学部化学科教授の関根嘉香氏。関根氏は「ニオイで蕁麻疹が出るとすれば、神田さんは化学物質過敏症である可能性がありますね」とコメント。化学物質過敏症とは、芳香剤などに含まれる化学物質に反応して蕁麻疹や頭痛などを引き起こす症状で、ユリには特有の甘い香りがあることから、化学物質過敏症の反応が生じる可能性があるという。
一方、植物の香りに詳しい、湘南医療大学薬学部医療薬学科教授、塩田清二氏は別の可能性を指摘。塩田氏は、ユリの香りの主成分がオシメンであることに着目し、これは香水にもよく使用されるという。この成分が鼻から脳へ、さらに自律神経系を経ることで免疫的な反応が起きている可能性があると推測した。
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3人の専門家による診断結果から、最終的に神田の蕁麻疹はユリアレルギーではなく、ユリの香り成分による化学物質過敏症や免疫異常といった原因による可能性が高いという結論に。神田は「アレルギーではないかもですけど、そういう別の反応があるかもしれないっていうのは、ここまで調べていただかないと分からなかったの」「香りから物質が出てるっていうのを知らなかった」と反応。
世界初の発見とはいかなかったが、千貫氏は今回の神田の事例のように、なにか体に異変を感じたときは、その異変が起きた際の共通点を思い出して見ることが治療や対策において重要になることを強調した。
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