カズレーザー 給食で100人以上がアレルギーを起こした事案も…原因は花粉症にあった?花粉症のおよぼす恐ろしい影響

2025.2.26 11:00
千貫祐子の写真
島根大学 医学部皮膚科 准教授 千貫祐子氏

昨年、給食を食べた100人以上の小学生たちがのどの痛みなどのアレルギー症状を訴えた。この原因とされる食材が、ビワ。ハンノキ、オオバヤシャブシ、シラカンバといった花粉との交差反応の影響が考えられるという。

千貫氏いわく、特にハンノキ、オオバヤシャブシの花粉は、スギ花粉と飛散時期がほぼ一緒。目のかゆみや鼻づまりなど、アレルギー症状も似ているため、スギ花粉症と勘違いしがちだというが、気づかずに放置すると危険であると警告する。

「何が一番怖いかというと、交差反応の多さなんです」という千貫氏。反応する食品をスギ花粉と比較してみれば一目瞭然。ジャガイモやニンジンなどのよく食べられる食品も含まれており、花粉の交差反応のなかでは、ダントツの一位だという。なお、山梨のニュースでは給食を食べた児童に症状が見られたが、千貫氏いわく大人も子どもも関係ないとのこと。

そんな3種の花粉の花粉症である人の約7割に、交差反応によって起きる可能性がある症状が、口腔(こうくう)アレルギー症候群。果物などを食べたあと、数分以内に唇や口の中、喉などの部位に、かゆみやしびれ、むくみなどの症状が現れるのだという。

対策として挙げられたのは食材の加熱。千貫氏はたとえば生のリンゴはダメでも、アップルパイなら食べられる、といったケースがあると話した。

宮世琉弥の写真

ただ加熱すれば全く安全、というわけでもないという。「加熱しても食べられないものはある?」と宮世琉弥が疑問を口にすると、千貫氏は、3種の花粉と交差反応を起こすもののうち、マメ科の食品はアレルギー性が強く、加熱しても症状が出やすいと答えた。特に豆乳はアナフィラキシーショックを起こしやすく、注意が必要だという。

実際に、豆乳によりアナフィラキシーを発症した症例が紹介されると、一同驚き。映し出された患者の顔は、赤く腫れあがっていた。その患者は、成分調整豆乳を飲んでいるときは、口腔アレルギーの症状は出るものの飲めていたといい、成分無調整豆乳を飲んだ時にアナフィラキシーを発症したのだという。カズレーザーが「口腔アレルギー出てたのに飲んでたんですね?」と疑問を口にすると、千貫氏は「かゆいなぁと思いながら飲んでいたそう」「アナフィラキシーで救急搬送されて初めて判明(した)」とのことだった。

千貫氏は改めて「花粉の存在を知ることによって、注意をすることができる」と、本格的な花粉シーズンを控え注意喚起した。

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写真提供:(C)日テレ

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