カズレーザー “東京は地獄のエリア”山間部よりずっとひどい!都会に隠れた花粉症悪化のリスクとは?

2025.2.26 09:45
日本医科大学大学院教授 日本アレルギー協会理事 大久保公裕氏

大久保氏は、花粉は水分に触れることで殻と中身、2つに分かれるといい、それぞれのアレルゲンがダブルパンチとなって襲い掛かるという。花粉の中にふくまれるアレルゲン(Cryj2)は、飛散しているときは花粉の殻に囲まれている。しかし体内に侵入し、鼻やのどの粘膜に触れると、粘膜の水分によって花粉が割れ、中身のアレルゲンが表出。殻に含まれるアレルゲン(Cryj1)とともに同時に襲ってくるのだとか。大久保氏は「割れると2つのアレルゲンが同時に鼻の粘膜、眼に来るんで、悪くなる」といい、アレルゲンが2つになることで、症状を悪化させるとつづけた。

この花粉が割れる現象は、体内だけなく大気中でも起きるといい、雨や湿気が高い空気中でも花粉は割れるという。カズレーザーは雨天日について、「割れるとよりアレルゲンがいっぱい増えそう」と口にするが、大久保氏によると例えば雨が降った当日は、花粉は割れるが、同時に空気中に舞うこともないという。そのため雨の日はそこまで花粉症は悪化しないが、逆に雨があがった次の日、すでに爆発して地面にたまっている花粉が風で舞うことで、重い花粉症の症状が出てくると話した。

この花粉が割れる特性は、地域に関係なく起こるものだが、大久保氏によると、東京ではさらに“花粉爆発”という現象が起きやすくなる環境が整っているという。

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