光浦靖子　“本当に意地悪になっていった“　世間が求める自分ばかりが大きくなり…？　50歳でカナダに渡った本心を吐露

だからこそ、思い切ってカナダに留学した。異国での日々は楽しいことだけではなかったというが、ほったらかしにしてしまっていた自分の部分を大事にすることで、確実に変化をもたらした。光浦はある日の公園で聞こえてきた、印象的な言葉があるという。「Almost everything will work again, if you unplug it for a few minutes（少しのあいだ線を抜けば、大抵のモノはまた動きだす)」）。これを言っていたシニアは、家電のことでも話していたのかもしれない。しかしこの言葉が、光浦には深く刺さった。

「人間もそうだなあと思って、確かに！って」といい、再び動き出す活力を与えてくれたと話す。カナダで再起動し、色々な自分を大事にしながら、新しい生活を始めた。「本当に0で何もできなかったから。本当にもう、何にもできないからね、毎日がちょっとずつ加点法」といい、そんな気付きをくれたバンクーバーは、「力の抜き方を教えてくれた街」だという。

「1回0点になると良いですよ。1回0点になるとね、毎日1点ずつくらいくれるんで」。そう話す光浦の表情は、これまで以上に活力と自信に満ちていた。

実績も評価も勇気を出して手放せば、あとの人生、ボーナスステージ。まだまだ折り返しの50代。これからも光浦の挑戦は続いていく。

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写真提供：（C）日テレ