発達障害ADHDの特性を持つ人が遅刻してしまう理由は? 小島慶子「他の人の200倍くらいエネルギーを使ってようやくできる」
2025.2.19 10:45そして小島は自身のADHDの特性について、「集中して原稿書くとか、本読むとか。“だいぶ集中した。3 時間くらい経っちゃったな?”って思うと、7時間とか9時間とか経ってて。本当に寝食を忘れるので、寝てない食べてない。フラフラになって、“なぜこんなに具合が悪いんだろう?”って思うと、それは飲み食いしてないからだったりとか」と一例を回顧。
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他にも「過集中であっという間に時間が過ぎてしまうこともあれば、時間の流れ方が自分にとっては魔法のようなので。“じゃあ1時間後に家出るぞ”って思って、準備を進めてて、“残り45分くらいあるだろうな”と思って、何かを集中して、その瞬間瞬間、集中して。次から次へと起きることをやってると、間に合わなくなるんです」と振り返った小島は、出かける準備中にも他に気になることがあれば自身の中で優先順位が変わってしまい、予定外の行動をとってしまうという。
そして優先順位順に用事を済ませ、「また支度に戻るんですけど、その瞬間にまた宅急便が来たりとか、あと編集者から“原稿のチェックをしてください”ってLINE がきたりとかすると、そうやって次々と優先順位が入れ替わっていき、やってるうちに時間がどんどん過ぎていって、というようなことが日常茶飯事なので」と思い返し、「他の人にとったら、とても簡単な“締め切りに間に合うように仕事を進める”とか、“集合時間に間に合うように段取りをつける”っていうことが多分、他の人の200倍くらいエネルギーを使ってようやくできるかな」と日々の葛藤を明かすと、スタジオは驚き。
そんな小島が、「きっとADHDの人は“怠けたいんだろう”とか、“ズルしたいんだろう”、“やる気がないんだろう”っていうふうに一般的には思うと思うんですけど」と切り出すと、大久保は「ちょっと思っちゃうところあるかも」と本音で反応。それを受けて小島は「でもやる気もあり、間に合う気もあり、色んな工夫をしているんだけれども、なぜかうまく間に合わないということで、困ってるわけですね。何とかしたいんですよね」と胸の内を告白。
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話を聞いて「しんどいですね」と表情を曇らせた大久保が、「“遅刻なんて自分の心がけでどうにでもなるよ”って言いたいじゃないですか。言ったところで変わらないし、言わない方がいいのか?言うと、多少でも10 分遅刻だったのが5分に変わったりするもんなんですか?」と質問すると、小島は「その方によると思うんですけど、私の場合どうしてるかっていうと、“集合時間は私には早めに伝えてください”ってマネジャーに言ったり、編集者の方にも“締め切りはかなり早めに設定してください”ってことも、あらかじめお伝えしてます」と対処法を明かし、ADHDの理解を深める夜となった。
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