60年ぶりの神様のお引越し!神社の祠を作り直す彫刻の神様に密着!ヒロミ「想像力がすごいんだよね、職人さんって」

2025.2.8 16:00

ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が2月1日に放送。元日SPで島根県出雲の稲佐の浜を訪れた孝太郎。稲佐の浜にある、弁天島の祠(ほこら)を製作する彫刻の神様に密着した。

道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。お正月SPで島根県出雲にやって来た孝太郎。出雲大社に参拝する際の玄関口・稲佐の浜を訪れた。稲佐の浜のシンボルである弁天島には、およそ500年前に祠が建てられ、弁天様が祀(まつ)られている。明治時代以降、およそ60年ごとに祠が建て替えられており、1965年、水の神・トヨタマヒコノミコトを祀る沖ノ御前神社が建てられてから、ちょうど60年の今年この祠を丸ごと作り直すという。

稲佐の浜のシンボル・弁天島

その60年ぶりに、祠を作り直す彫刻の神様が、中尾芳山(ほうざん)さん(83)。スタッフが中尾さんの自宅を訪れると、神自らお出迎えをしてくれた。玄関に入るや否や自身の作品がズラリ。そして、名刺と一緒に、お手製の名刺ケースも一緒にプレゼントしてくれた。

彫刻の神様・中尾芳山さん

さらに事前に取材依頼の連絡をした女性スタッフのために銀杏の木で作った髪飾りを用意してくれていた。しかしその女性が来ていないと分かると、「う~ん」と、どこか寂しそうな中尾さん。男性スタッフ2人で訪れたため、「なんか、すみません…」と謝るスタッフ。

銀杏の木で作った銀杏の葉の髪飾り

中でも、代表作が、獅子舞の頭“獅子頭”。中尾さんの本職は、獅子頭を作る彫刻家。出雲は獅子舞が伝統芸能。熟練の技術で作られる獅子頭は、美しい造形美に加え、口を開けると一緒に耳も動く精巧な作りが特徴。出雲大社を初め、これまで200以上の獅子頭を神社に納め、2005年に島根県ふるさと伝統工芸品に指定された。

熟練の技術で作られる獅子頭

続けて見せてくれたのは、飾箱(かざりばこ)。「1ミリだけ蓋が大きいけんね。それで、風の力とで風圧でこうゆっくりと降りる」と、蓋が自然にゆっくりと落ちていく飾箱(かざりばこ)を披露。この作品は、2006年、東京都美術館の新日美展に展示された。

蓋が自然にゆっくりと落ちていく飾り箱

その他にも、中尾さんの彫刻作品は、新日美展特選や東京都知事賞など数々の賞を総なめにしている。「それからね、これもすごいぞ」と見せてくれたのが、ハートとハートがつながっている縁結びの彫刻。一見2つの木をつなぎ合わせたように見えるが、実は1つの木から作られており、全て中尾さんの手作業! これを手彫りのみで作る匠の技術は、まさに神技といえる。

1つの木から手彫りのみで作られているハートがつながる彫刻

そんな神の手を持った彫刻の神に託されたのが60年ぶりの遷宮(せんぐう)と呼ばれる神様のお引越しの大役。スタッフが「60年ぶりって結構、中尾さんプレッシャーじゃないですか?」とたずねると「う〜ん、プレッシャー。僕はあと、60年生きられんけん」と笑う中尾さん。

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