自宅でできる“巡活マッサージ”でむくみ改善 働く女性のがん患者に向けた肌ケアセミナー【動画あり】

2025.2.7 15:30
アピアランス・サポート東京の村橋紀有子氏の写真
“巡活マッサージ”をレクチャーする村橋紀有子氏

アピアランス・サポート東京の村橋紀有子氏は、美容師やエステティシャンの資格を持つ、いわばアピアランスケア(がん治療による外見の変化を和らげるケア)の専門家。そんな彼女は、自宅で気軽にできる“巡活マッサージ”についてレクチャーを行った。

巡活マッサージとは、静脈とリンパの流れを促す解剖医学に基づいた施術のことで、むくみなどを即効的かつ持続的に改善し、血液循環を促すという。

マッサージをする上で重要なポイントは、耳の穴の前にある小さな突起の“耳珠(じじゅ)”、耳たぶの付け根の下にある“耳垂(じすい)”、そしてエラの角から1センチ手前にある“マンディブラーノッチ”の3つ。聞きなじみのない専門用語だが、これらは顔面静脈の血流を促すために欠かせない箇所だという。

3つのポイント

まず、“老廃物の出口をつくる準備作業”として首の左右にある太い静脈(内頸静脈)を左右片方ずつ(左右同時はNG)、人差し指、中指、薬指の3指を使って上から下に5回押し流すことから始める。マンディブラーノッチのやや後ろあたりを手の腹と首が密着するように少し押してあげ、そこから鎖骨に向かって真っ直ぐに下ろしていくのがポイント。

準備作業

準備が整ったら、顔の上半分の施術──額の血液を耳珠に流していく。額に両手の3指をあてて、そこからゆっくりと耳珠に向かって優しく5回押し流す。顔の丸みに沿うように、手の形に丸みを持たせることがポイント。続けて、同様の動作を場所をやや下位置にずらして行っていく。眉間の上あたりに両手の3指をあて、こめかみを通って耳珠に向かって5回押し流す。

さらに、今度は目元のむくみを押し流していく。両手の親指の腹を眉頭の下のへこみにあて、頭を親指にもたれかかるようにして圧をかけ、そのまま外側に少しずつずらしながら押していく。骨に沿ってゆっくりと外側にずらしていき、最終的に耳珠へ。最後に、両手の3指を目頭の下に置き、目の下側を通って優しく耳珠へと持っていく──。

上半分

そして、顔の下半分では耳垂に向かってマッサージをしていく。まず、小鼻の脇に両手の3指を置き、頬骨の下に沿わせながら耳垂に向かってゆるやかな曲線を描きながら押し流す。次に、スタートとゴールの位置は変えずに、辿るルートを1cmずつ下にずらしながら繰り返していく。

続けて、血管の多い顎周りの施術へ──。両手の人差し指と中指の先を鉤爪のように小さく曲げて“チョキ”のような形を作ったら、その指の間を顎下にフィットさせ、フェイスラインをゆっくりと押し上げながら耳垂へと向かわせる。

最後は、マンディブラーノッチへ向かうマッサージ。両手の3指を目頭から頬骨の内側を囲むように流し、そのままマンディブラーノッチに向かって押していく。

下半分

いずれもマッサージをするときはたっぷりと保湿をして摩擦が起きないように注意を払い、力まずに優しくゆっくりと施術することが大切で、これらを日々のケアに取り入れることで老廃物がたまった状態にならずに済むという。また、このマッサージに回数制限はなく、すべての箇所を施術せずとも気になる箇所を自分のペースで少しずつ始めてみるだけでも効果があると村橋氏は締めくくった。

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