ムロツヨシが俳優を続ける原動力となった20歳の自分と交わした約束「役者を絶対やめません」
2025.2.4 10:40俳優のムロツヨシが2月1日放送の『千鳥かまいたちアワー』に出演。様々なことに思い悩む若者にアドバイスを送った。
『20歳の悩みにこたえよう』として、街で出会った20歳前後の若者から寄せられた悩みに千鳥の2人とかまいたち・濱家隆一(山内健司は体調不良のため欠席)、そしてムロの4人でこたえていく、という企画。
まずは大学生のリサコさんからの「大学生のうちに学生恋愛をする」のが良いか、それとも「背伸びして社会人と付き合う」のが良いか、という恋愛相談から。実際に社会人の男性から居酒屋などで声をかけられていいなぁと思うこともあるのだという。これに対して濱家は「年上はアカン!」「学生時代に社会人と付き合ったらアカンで!」「恋愛リアリティショーとか見たらアカンで!」とキッパリ。千鳥・大悟は「好きになった方が正解というか、好きになっちゃうからなぁ…そういう意味ではお金持って余裕と時間のある40代がおすすめよ?」と自分の立候補も意識しつつ話して笑いを誘いつつ、「ホンマ言うと、大学生の時、大学の友達と恋愛してる方が羨ましいと思う」「出来ないもん、ワシらはもう。あの同級生とかとの感じ」と本音もポロリ。
一方ムロは開口一番「いやぁ、わかんねぇなぁ~」と言いつつ、「質問の意図とは違うかもしれないけど」と前置きをしたうえで自分の恋愛経験を明かした。22歳当時、役者を目指すフリーターだったムロには付き合っていた相手がおり、彼女は大学を卒業して希望した就職先に行ったのだが、「同じ価値観でいたのが、(彼女が)社会人になったとたんに、価値観がどんどん変わっていくのを見てた」という。
当時彼女が会社の上司にムロのことを聞かれ「食える役者になりたいそうです」と答えたところ「小っせぇ男だな」と返されたのだそうで、それがきっかけとなり後にムロと別れることになったのだとか。「そっち(社会人)の価値観に染まるから、(ムロの存在が)“小さい男”になったわけですよ。その瞬間から」「悔しかったですね」と当時を振り返るムロ。しかし「37歳で(役者で)食えるときにその言葉思い出して、“まずはこっから”“10年やってやる”とか、そういう人がいてくれてよかったなと思ってる」と、“小さい男”発言をばねにして今の自分があると語った上で「価値観の種類は学べると思いますよ」とリサコさんに語っていた。そのうえで「恋愛の相談は僕にすべきではない」と話し、笑いを誘っていた。
続いて、役者を目指しているというオオジロウさんから、「大学卒業後も役者だけをやる」のが良いか、それとも「一度就職してから役者に戻る」方がいいのか、という悩み。東京理科大学を中退しているムロに是非聞きたいという。「演技をしていくうえで、経験したことあるないってものすごく大事だと思ってて…」というオオジロウさん。ムロは「役者としてはいろんな役がある」ものの、「悪い人になれなくて、すぐに弁護士さんにもなれなくて、天才外科医にもなれないけど、役が来たときにそのフリはしなきゃいけない」という。そのうえで自らの経験として「いろんなバイトをして、やって良かったなっていうぐらい、いろんな人に会いましたよね」「人を見る機会はバイトでは多かった」と語る。オオジロウさんには「就職ができるならもちろんした方がいいけど、オオジロウくんはテレビでこれを言っちゃったから“こいつ役者上手くいったらこの会社辞めるんだな”って…」と注意を促していた。
さらにムロは「悩んでいる時間が一番重要なんです。就職した方がいいのか、しないで(役者)一本でやるのか」という。自分も「東京理科大学の前のファーストフード店で毎日学校行くフリして考えてた」そうで、その時に「自分に言ったのは“(役者を)やめないでください。だったら(役者を)やっていいです”って。自分が言ったのでもう一人の自分が“わかりました。絶対やめないです”って。それで意地というものができて、意地だけで37歳まで食べれなかったけど、20歳の時の(自分との)約束があるから、(役者を)続けたかな」と自らの思い悩んだ経験を語った。このエピソードを聞いた千鳥・ノブは「あまりにも素敵な経験談で…“一本で行った方がカッコいいから一本でいけ!”って言おうとしてた自分がめっちゃ恥ずかしい」とすっかり小さくなっていた。
【TVer】最新話を無料配信中!
【Hulu】最新~過去話配信中!