津田健次郎 実写とアニメの演技は「大きく変える必要はない」『トリリオンゲーム』 劇場版・アニメ版で同じ役で出演
2025.1.31 19:15――では、功刀を演じられる際に大事にしていることを教えていただけますか?
エネルギー、ですね。功刀は汚いところもきれいなところも併せ持った百戦錬磨なタイプで、非常にエネルギーにあふれています。けっしてピュアでまっすぐではない、どこか泥臭さのある役と言いますか。そういう部分が出るといいなと考えていました。
――功刀を演じられて特に面白いなと感じたところはどこですか?
この作品全般に言えることですが、ちょくちょくギャグっぽいシーンが入ってくるんです。それが唐突に入ってくることが多いので(笑)、その辺のバランスを取るのが面白くもあり、難しいと感じたところでもありました。あまりギャグが行きすぎると、シリアスな部分が飛んでしまうおそれがあるんです。コメディとしてやってみたいことと、作品とのバランスはかなり気を使いました。
――さて、TVアニメはいよいよ第2クールに突入しました。もしここからTVアニメ『トリリオンゲーム』を追いかけてみたいという人に、オススメポイントをアピールするなら?
現代的なビジネスが取り入れられた作品ではありますが、弱い立場の人間が巨大な組織に戦いを挑んで打ち負かしていく面白さや、サスペンスとしての面白さ、そして「バディもの」としての面白さのような、エンターテインメントの要素がたくさん詰まっています。痛快かつ王道の物語なので、どなたでも楽しんでいただけるはずです。
――津田さんからご覧になったハルとガクの印象はいかがですか?
スケールが大きくて強引なハルと、気が弱くてオタク気質なガクという、バディの典型ともいえる二人の「でこぼこ感」がいいですよね(笑)。でも、そんな二人が力を合わせると、二重にも三重にも力強くなる。そこに二人の面白さがあるなと感じています。
――ほかに注目しているキャラクターはいますか?
功刀役としては、やはり同じエピソードに登場する(白虎)あかりちゃんでしょうか。とてもまっすぐで、ストレートに言葉が出てくるところがいいですよね。功刀が清濁(せいだく)併せ呑むタイプなので、あかりちゃんの純粋性がより引き立つんです。そういう意味で、この二人はコンビとしても面白いんじゃないかなと思います。
――後半戦も楽しみにしております!
物語のスピード感や軽快さ、そしてキャラクターたちの駆け引きがさらにパワーアップしていきますので、最後までご覧いただけたらうれしいです。ハルとガクがどんなドラマを繰り広げるのかも楽しみにしていてください。
――そして、2月14日からは劇場版『トリリオンゲーム』が公開されます。こちらの見どころについてもうかがえますか?
ドラマ版から劇場版という流れはありますが、ドラマ版を一度も見たことがないという方でも、それぞれどんなキャラクターなのかがすぐわかりますし、劇場版だけでも楽しめるストーリーになっているので、心配なさらずご覧になってほしいです。ドラマ版をすでにご覧になっている方は、スケールアップした『トリリオンゲーム』を楽しんでください。エンタメ性、スピード感、そしてカタルシス。そういうものが色濃く出ています。
――登場人物同士がどのような絡み方をするのかも楽しみです。
『トリリオンゲーム』らしいだまし合いや反発もあれば、より強固になった絆も描かれていくので、キャラクター同士の絶妙な距離感も楽しんでいただけたらさいわいです。
TVアニメ『トリリオンゲーム』
1月9日(木) 毎週木曜25時58分~TBS・AT-X・サンテレビほかにて放送
【公式HP】