『相続探偵』第1話 主人公・灰江(赤楚衛二)の“クセ強”ぶりにSNS「新鮮で良かった」「新境地」の声
2025.1.27 16:30そんななか、灰江のことをライバル視する弁護士・福士遥(落合モトキ)が、灰江の前に現れた。彼は、そもそも映像による遺言は無効であることを指摘し、生前に今畠から預かっていたという正式な遺言書を灰江に見せる。しかし、その内容はビデオと全く同じだった。
いったいなぜ紙面の遺言書のほかに、本来無効なビデオの遺言を残したのか―。灰江は、そこに今畠の大きな遺志があると言い放つ。ビデオの中の今畠は、あえて手の甲に出来た傷をカメラに向けていたのだ。その傷は、誰かに攻撃された時にできる防御創で…。ビデオを遺したのは、誰かに虐待されたことを伝えるためだったのだ。
灰江のアシスタントの三富令子(桜田ひより)が今畠の遺体を調べると、他にも棒で殴られた跡を確認できた。その傷を見た元科捜研の朝永秀樹(矢本悠馬)は、殴った人間が左利きであることを断定。相続人の中で左利きの人物は、桜庭ただ一人で…。
さらに灰江は、ビデオの中の今畠の視線から、新たな遺言書が隠されていることをいい当てる。その遺言書には、妻が亡くなってからずっと身の回りの世話をしてくれた家政婦の下島美代子(田中真弓)に1億円を遺して残りは寄付すると書かれていた。灰江は、こっちの遺言書の方が後に書かれていたことも見破り、「今ここで発見した遺言書こそが、今畠先生が遺した最後の遺志なんです」と確信をもって宣告する。
するとついに桜庭が本性を現した。「あの野郎っ!俺がどんな思いで長い間仕えてきたと思ってるんだっ!」。桜庭は、今畠のヒット作『SM夫婦探偵』の主人公のモデルになっていたことを誇りに思っていたが、ある時、今畠が『SM夫婦探偵』シリーズを「飽きた」といって突然終了させた。このことに怒った桜庭は、今畠を杖で殴打し、全ての財産を自分に残すように遺言書を書かせたのだった。今畠への恨みを吐き出す桜庭に灰江は「今畠先生の人生は、今畠先生のものだ。それを最後に踏みにじったことは許されない」と告げて…。