柔道・阿部一二三　“最終的には塩もカット” パリ五輪2か月前から過酷な減量…限界の末にフレンチレストランで注文した料理は？

減量中では、決して食べられない揚げ物。「チキン南蛮とかが、すっごい食べたくて」と、我慢に我慢を重ねたという。そんなとき、手島さんに “チキン南蛮食べたいです”と頼み込み、特別に作ってもらったのだとか。「フレンチ（レストラン）なのに、一番思い出に残ってるというか、特別」といい、「これがパリで、食べられたのがすごいうれしかった」と極限状態で食べた当時を思い出し、一口一口をかみしめるようにコメントした。 

手島さんは阿部からオーダーされた際について聞かれると「逆にうれしかったんですよ」と答える。「オーダーがある方が僕らとしてはオートクチュールの何か作るとしても、ボヤっとした中よりも、“これが欲しんだ”みたいに」と続けた。 

そんな手島さん特製のチキン南蛮をたいらげた阿部。「一番思うのは僕、五輪のときにすごい自分自身こう気を張っていたなというか」と話し始める。「でも手島さんと出会って、僕が食べたいっていう食事を作ってくれたりとか、ほんとにその緊張感から一瞬でも抜けられた瞬間がここだったのかなって。安心できた場所」と、食のありがたさ、それを感じることのできる空間への感謝を伝えた。 

手島さんと再会し、阿部はまたパリの街を歩き始める。「一呼吸おいて、色々考えたあとにこうやって、こういう場所にまた来られるっていうのは、すごい幸せだなって。やっぱりパリでしか感じられないっていうのは、すごい感じます」と、感慨深げに話した。 

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