柔道・阿部一二三 「鼻血はヤバかったっすね」パリ五輪でのアクシデントを想起
2025.1.27 11:15柔道家の阿部一二三が、25日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に登場。2024オリンピック開会式が開催されたパリを再訪した。
華やかな開会式の会場となったセーヌ川。阿部は船に乗って登場した。「すごいなこれ、ここで開会式したってのが」とつぶやく。減量末期で開会式に参加することができなかったのだといい、「次の日計量で、サウナか炭酸泉とか入ってたかな」と振り返る。川沿いを埋め尽くしていた観客も今はいない。静かな川岸に向かって、手を振ってみた。
今回がオリンピック後、はじめてのパリへの訪問だという。最初に向かったのは激闘をくりひろげたスタジアム、『シャン・ド・マルス・アリーナ』だ。エッフェル塔のすぐ近く、シャン・ド・マルス公園内に建てられた会場で、数々の名勝負が生まれた。阿部も「ここで戦ってたんだな、みたいな」、「すごい感慨深いというか」と、懐かし気な様子で見つめる。
柔道男子66kg級に出場し、東京大会に引き続いて二連覇を達成。しかしパリで得た金メダルは、東京とはまた違った印象だったという。「東京のときは、安心したって気持ちがすごい大きかったんですけど、パリは喜びの方が大きかったかな」といい、「オリンピックっていう大会だけで感情が、こんなにも違うんだっていうのはすごい感じましたね」と語った。
パリ大会についてさらに聞かれると、「今回が一番キツかったかな、精神面的には」と答えた。「パリオリンピックの前に、フランス・パリに来て、負けて終わってたんですよ」という阿部。2019年、柔道グランドスラムパリ大会の2回戦で一本負けを喫した、苦い思い出がある場所だった。それに加え2021年の東京五輪での活躍から「絶対に勝つ」と思われて畳に上がるプレッシャー。かかる重圧は予想以上のものだったという。