GACKT「撮影の10日前から…」半グレボス役のためのストイックな役作りを告白
2025.1.23 17:351月20日、映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』完成披露試写会が行われ、主演の木下暖日と吉澤要人、共演の篠田麻里子、土屋アンナ、GACKT、エグゼグティブプロデューサーの朝倉未来と溝口勇児、そして三池崇史監督が登だんした。
ブレイキングダウン出場を目指す不良・矢倉往年を演じた主演の木下は「全部のアクションシーンがクライマックスというくらいに盛り上がっています!」と見どころを交えてあいさつ。同じく主演で、矢倉の親友・赤井竜馬を演じた吉澤も「僕の隣に母ちゃんがいるんですけど…」と母親役の土屋をニッコリ見つめながら「楽しくて明るいシーンを見れると思います!」と喜色満面(きしょくまんめん)だった。
木下と吉澤は約2000人のオーディションを経て映画初出演にして初主演に大抜擢(ばってき)。GACKTらベテラン勢との共演に木下は「撮影中はそこまで凄い人たちとお芝居をしている感覚がなくて…。完成作品を観て初めて『凄い人たちだったんだ!』と思いました」と初々しい天然が炸裂(さくれつ)。吉澤は「ごあいさつさせていただく一人一人が凄い方。ただただしあわせな時間で宝物のような日々でした。土屋さんは母ちゃんとして現場でも優しくて、皆さんに支えられてここまで来ることが出来ました」と感謝を伝えた。
三池監督はフレッシュな木下と吉澤について「彼らがここまで辿り着いたのと、作品の内容がリンクしている。一生に一度しか演じられない役と出会えたのだと思う。吉澤君も暖日を支える本当の友情がオーディションの段階から生まれていて、彼も役とリンク。二人は素晴らしいバディです」と太鼓判を押した。
往年の母・晴香役の篠田は、息子・木下について「今の高校生ってこんなにオーラがあるの?とビックリした。撮影でも緊張しなくて初めてとは思えないくらい物怖(ものお)じしていなくて大物感がただよっていました」とコメント。竜馬の母・薫子役の土屋も「まさしく色の違う原石がいると思った。二人の未来は素晴らしい役者になるのだと思って、私がリアルに母ちゃんみたいな気持ちになった」と絶賛した。
ストーリー後半、大勢を相手に大暴れする半グレボス・御堂静を熱演したGACKTは「撮影の10日前からファスティングして、一回り体のサイズを下げました」とこだわりの役作りを告白。迫力のバトルを繰り広げた木下の印象を聞かれると「目の前に立ってもボーッとしている感じで心配だった。撮影現場では暖日の良さがわからなかった」とまさかの辛口ぶっちゃけも、「スクリーンでの変わり様とスクリーン映えは想像できなかった。スクリーンで初めて演技を観た時に『こいつスゲエ』と思わせてくれた稀有(けう)な役者です」と木下の演技を高く評価した。
そんな中、溝口から「でも GACKT さん、ボーッとしている暖日に何発かもらっていましたよね?」とのタレコミがあると、GACKTは「うん、殺してやろうかと思った」とドスを効かせつつ「お前、いいなあ…という気持ちにさせてくれてうれしかったよ」と不敵な笑み。
これに木下は「GACKT さんのサイコパスな雰囲気のお陰でバトルシーンは気持ちを乗せられた」と感謝を述べようとするも「かんちゃ…感謝しています」と大事なところで言い淀み。すかさず GACKT から「そこ噛むなよ」とツッコミが入った。
溝口は本作の企画意図を「持たざる者でも一歩踏み出す勇気さえあれば成り上がれる。映画を通して多くの人にブレイキングダウンとは違う形でそれを伝えたかった」と説明。朝倉は「ブレイキングダウンの選手も何人か出ていて、リアルで上手い演技だと思った」と感想を述べるも「実は映画はまだ観ていません。1月31日にどこかの映画館で観るので僕の事を探してください」と告白。
舞台あいさつの後半では 2025 年の抱負を発表。木下は「料理に挑戦したい!応援よろしくお願いします!」とコメントすると会場からは笑いが。吉澤も「透けるくらい薄いトマトを切れるような包丁捌き!」と料理への意欲を見せた。この可愛らしい挑戦に三池監督も「デッカイ夢だな!」と大笑い。篠田は「4歳になる娘がダンスにハマっているので、親子ダンスに挑戦したい」とすっかりママの表情で、土屋は「毎日頑張って生きます!とりあえずコツコツ!全力で」と顔をほころばせた。
一方、「いっぱいあるけれど、語ると長くなる」という GACKT は、三池監督へまさかのオーダー。「三池監督に挑戦していただきたいのは、『BLUE FIGHT セカンド』の製作。その時はまた僕も力になれればいいなと思います」とラブコールを送ると、三池監督も「作れる機会があれば作りたい!でもそれは観客の皆さんの熱意次第です」と意欲的。すかさず溝口が「次回作は暖日が未来と総合の試合で戦うのもありかもしれない!?」とぶち上げて、いきなり指名された木下は「む、無理があります!」と悲鳴を上げる場面も。
最後にW主演の木下は「面白い作品なので是非劇場でご覧ください!」とアピールし、吉澤も「『BLUE FIGHT~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』は 1 月 31 日に劇場公開されるので、皆さんには何度も劇場に足を運んでいただきたいです!」と声を大にして大ヒット祈願し、試写会は幕を閉じた。
『BLUE FIGHT 〜蒼き若者たちのブレイキングダウン』完成披露試写会
2025年1月21日(火)丸の内ピカデリー スクリーン2
映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』
2025年1月31日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー