岩手県石巻市で注目を浴びる“三陸ムール貝” 厄介者を絶品食材にした名人のこだわりとは
2025.1.23 17:30お笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウと中岡創一が1月18日放送の『満天☆青空レストラン』に出演し、MCの宮川大輔とともに宮城県石巻市雄勝町を訪問。全国にその名を轟(とどろ)かせる牡蠣(かき)の名産地で、新たに脚光を浴びている『三陸ムール貝』の養殖にまつわる技法を学んだ。
パエリアなどでおなじみのムール貝は、“世界で最も食べられている2枚貝”とも呼ばれるが、国産のものは珍しく、中岡も「日本のイメージない…」とコメント。今回、三陸ムール貝の魅力を教えてくれた名人は、長年、牡蠣養殖に携わっており、そのノウハウを使って他では類を見ない外国産の2倍サイズのムール貝を育てているという。
宮川たちは名人の漁船に乗り、牡蠣の養殖場へ。牡蠣を育てている際に、その殻に付着したムール貝も一緒に成長するという。名人いわく、周囲を山に囲まれ栄養も豊富な牡蠣の養殖場は、入江になっているため波もおだやかで、2枚貝にとってストレスの少ない環境なのだとか。波が立つと、その刺激によって2枚貝は殻を閉じエサを食べなくなってしまうため、大ぶりな身を育てるためにはこうした波の揺れが少ない環境が適しているそうだ。
海外ではムール貝が付着した延縄(はえなわ)を、海中に垂らして養殖する垂下(すいか)式が一般的だが、名人は牡蠣養殖で培ったノウハウをもとに、牡蠣をつけたロープの上に浮きを取り付けた2段構造の中層延縄式を採用することで、浮きやロープが波の揺れを吸収し、貝への刺激を最小限にした。
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