アニメ『この会社に好きな人がいます』原作者・榎本あかまる、憧れはヒロインの結衣? キャラクターが生きている人だと感じる演出に感激
2025.1.23 16:002025年1月6日(月)より放送がスタートしたTVアニメ『この会社に好きな人がいます』。この度、講談社『モーニング』で連載され累計110万部(電子含む)を突破した本作の原作者・榎本あかまる氏にインタビュー。社会人恋愛漫画の誕生秘話から、アニメへの期待まで教えてくれた。
本作はお菓子メーカーに同期入社した、経理部に勤める生真面目アラサー男子・立石真直(たていし ますぐ)と企画部で働く勝気な女子・三ツ谷結衣(みつや ゆい)が主人公。周囲から「犬猿の仲」だと認識されているふたりが、実はお互い惹(ひ)かれていて…!?秘密厳守な恋が燃え上がる、スリルあふれる大人のオフィスラブストーリー。
――榎本先生が大人の恋愛漫画を描く上で気をつけた点を教えてください。
自分の感性が子供っぽいところがあると思っていて、自然に描いていくとどんどんキャラクターの心情が幼くなってしまいそうだったので、ネームを(編集の)担当さんにもチェックしてもらいながら、キャラクターの考え方やセリフが、幼くなりすぎないようにしていました。
――セリフ以外で服装なども気をつけたりされましたか?
そうですね。「こういうブランドを着てそうだな」って考えるのが好きなのもあって、ある程度キャラクターで「この人はこの辺のお店で買ってそう」というのを決めて描いていました。オフィスカジュアルとかは調べながら描いていたかなと思います。
――会社をお菓子メーカーにされた理由はありますか?
本当に最初の頃のノリというか…(笑)最初の方に出てくる、お菓子のサンプル品を持って行って、食べてもらうシーンとかを書けたら楽しいよね!みたいな感じでした。画面としてもかわいいですし、結果的に大正解でしたね。
――真直と結衣のイメージを教えてください。
真直は、ツッコミ気質というか、真面目でしっかりしていて、結衣の色々な行動にツッコむみたいな感じなんですけど、結構脳内はバカっぽいところがあるので、(漫画を)描いている時や、アニメを見させてもらった時に、ちょっと愛しさを感じました(笑)結衣のことになるとバカになっちゃったり、ちょっと夢見がちなところもあるので、そういう抜けてるところが良いなと思っています!
結衣は、私とは遠い人で、“こんな風にできたらいいな”っていうのが、詰め込まれているキャラなので、割と勝手な部分もありますが、素直で感情表現も豊かで、描いていて楽しいキャラクターです。こういう子が近くにいたらっていう願望もありますし、自分がこういう風にできたらいいなという、憧れる存在です!
――結衣は会社とプライベートでのギャップがあるキャラクターだと思いますが、“ギャップ”については意識して描かれていましたか?
そうですね。最初の頃は特に(真直に対して)会社ではめちゃくちゃ塩対応だけど、家ではデレデレみたいなのを強く意識して描いてました。だんだん、素が出てきたような感じになっていきますけど(笑)