声優・上坂すみれ「ヴァンパイアは陰陽師くらい設定がルーズで良い（笑）」　自身プロデュースのコンカフェ『トワイライトルージュ』で夢実現

学園の制服に身を包み、取材陣の前に登場した上坂。簡単な自己紹介を済ませると、グラスを手に「トワイライトルージュの乾杯の儀式を行いたいと思います」と笑顔。メニュー表の表紙に書かれた【紅くきらめく、黄昏の乙女】という文言を使用したもので、上坂が考案したという。

上坂たち候補生と先輩たちである客側が、交互に「紅く！」「煌めく！」とコール＆レスポンスのように声を掛け合い、最後は「トワイライト〜ルージュ！」で乾杯。この方法にした理由には「“合わせ台詞”というのは非常に絆が深まる」という声優ならではの背景がある。

『トワイライトルージュ』オープンのきっかけは、学生時代からひそかに“メイドカフェで働いてみたい”と思っていた上坂が、2011年の声優デビュー後、コンセプトカフェを色々回るうちに「働く方もお客さんも、楽しい世界観のお約束とかを守って、ちょっとロールプレイしてイマーシブな空間で楽しむ」という点が、声優業ともリンクする空間だと感じたこと。

「声優になった今だからこそ、こんなコンセプトカフェっていうのももしかしたらできるんじゃないかなぁと、2023年末に話していた」と開業までの経緯を明かすと、「自分でいちから世界を想像するのはすごく憧れのことだったので、実現できてすごくうれしい」と笑顔。そうしてできた『トワイライトルージュ』には、候補生がセリフを読み上げてくれる「エチュードメニュー」なるものも──。

また、“ヴァンパイア”という題材を選んだことについて上坂は、「私はすごくお酒が好きなので、コンカフェをやるにあたってどうしてもお酒が出したかった。ヴァンパイアは長生きだし、学生でもお酒を飲むだろうと…」「ヴァンパイアって陰陽師くらい設定がルーズでいいなって（笑）」とコメント。

自身の好きなロリータファッションや、テーマカラーであるえんじ色に通ずるところがあり真っ先に思い浮かんだそうで、設定の自由さを活かした発想をもとに、なんでもありだけど優雅でくつろげる──自由な時間を過ごせる快適な空間を目指したという。

内装も建築士と何度も打ち合わせを重ね、店内中央を囲うように配置されたカウンターは、客がより楽しめそうな形を探り多角形に──。

上坂のこだわりは、ヴァンパイア候補生たちが身につけるクラシカルな制服にも現れている。アシンメトリーなスカートの構造やセーラーカラーを入れたほか、1年生はイエロー、2年生はピンク、3年生はラベンダーと、リボンの色を学年別で分けた。ちなみに、生徒会カラーは濃い紫。上坂“すみれ”の名前にもかかっている。

今回、entax記者をお出迎えしてくれたのは、3年生のゆきのさん。『トワイライトルージュ』の候補生たちの中にはコンカフェ経験者も多く、定番メニューの一つ『お絵かき満月（フルムーン）オムライス / 1,500R（円）※税込』では手慣れた様子でケチャップ文字・イラストを描いてくれた。

『Twilight Rouge-トワイライトルージュ-Produced by SUMIRE UESAKA』
アクセス：東京都台東区上野3-14-1 Ueno Cube Executive 地下1階
営業時間：平日 18:00 ～ 21:00
　　　　　土日・祝 12:00 ～ 21:00
※1月19日（日）〜31日（金）のプレオープンはFC会員のみ対象

写真：©︎entax