世界が驚いた！K-POP初の挑戦者「Big Ocean」、ついに日本初上陸

2025.1.21 12:30

デビューからわずか1年足らずで、韓国国内外で注目を集める3人組K-POPアイドルグループ「Big Ocean」。メンバーは、感情豊かな歌声で魅了するパク・ヒョンジン、ダイナミックなダンスが持ち味のキム・ジソク、そしてアートの才能も兼ね備えたラッパー、イ・チャンヨン。彼らはK-POP界初の、全員が聴覚に障害があるグループであり、音楽とパフォーマンスの新しい可能性を切り開いている。AI技術や振動を活用した独創的なステージ、そして手話を取り入れたパフォーマンスは、観客に深い感動を届けている。

2025年3月には、待望の日本初コンサートが開催予定。この機会に向けて、彼らがこれまでの活動や今後の目標についてentaxだけに語ったインタビューを紹介する。

「忘れられない瞬間」――デビューから今までを振り返って

――デビューから今までの活動を振り返って、特に印象に残っている出来事は？
ヒョンジン：「2024 NEWSIS K-EXPO」（*１）で韓流特別賞を受賞したときのことが特に印象に残っています。ステージで自分たちの名前が呼ばれた瞬間、ここまで来ることができたのはパド（ファンネーム、韓国語で「波」という意味）と業界のサポートのおかげだと実感しました。その瞬間は、私たちにとって謙虚な気持ちを呼び起こし、新たな力を与えてくれました。音楽がみなさんに届いていると感じることができた特別な瞬間でした。
ジソク：「K-Expo France 2024」でのパフォーマンスは今でも忘れられません。観客のみなさんの歓声があまりに大きく、一瞬リズムを見失いそうになりました。でも、メンバー同士で助け合いながらパフォーマンスを続けていると、観客のみなさんもリズムを感じ取ってくれて、一緒にステージを作り上げていると強く感じました。このつながりは、言葉では表せないほど感動的でした。
チャンヨン：私にとっての大切な瞬間は、初めてミニアルバム『Follow』の実物を手にしたときです。これまでリリースしてきた楽曲が一つにまとまり、目に見える形になったことで、私たちの成長と、私たちを信じて支えてくださったみなさんへの感謝の気持ちを改めて実感しました。

*１：2024 NEWSIS K-EXPO
「NEWSIS K-EXPO」は、毎年、K-カルチャーの発信と発展に貢献した人物や企業を選定し、その功績を称える場となっている。K-コンテンツを輝かせたスターたちが集結し、各賞を受賞した。2024年の開催では、俳優キム・スヒョンが出演作「涙の女王」で文化体育観光部長官賞を受賞し、大きな話題を呼んだ。他には、TBSドラマ「Eye Love You」に出演し、日本国内でも人気が急上昇したチェ・ジョンヒョプがソウル観光財団代表理事長を受賞した。

――K-POPアイドルとして活動する中で、一番やりがいを感じる瞬間はどんな時？
ジソク：パド（ファン）にみなさんに直接会えることです。みなさんが私たちの曲を一緒に歌ったり、手話で表現したり、踊ったりしてくださる姿を見ると、すべてが本当にリアルに感じられます。その瞬間、私たちはそれぞれ違う課題を抱えていても、音楽という共通の愛で一つになれると実感できます。

「ファンと一緒に作る特別な時間」――初の日本公演への期待

――初めて日本でコンサートを行うことについて、今の気持ちは？
チャンヨン：全員がとてもワクワクしています！日本でのパフォーマンスは夢だったので、ついに日本のパド（ファン）に直接会えることに感謝しています。一緒に特別で思い出に残る時間を作りたいです！

――コンサートで予定しているパフォーマンスや特別な内容について、少し教えて！
ヒョンジン：日本でのコンサートでは、エキサイティングなパフォーマンスと特別なコンテンツを用意しています。新しい試みとして、日本語の楽曲を披露する予定です。また、日本のアーティストチームとのコラボパフォーマンスも計画しています。それに加え、私たち自身のより深いストーリーを共有し、来場者のみなさんとのつながりを深めたいと思っています。このイベントが意味深く、忘れられないものになることを願っています。

――日本の文化や食べ物で楽しみにしているものは？
ジソク：日本の文化に触れるのがとても楽しみです。伝統的な料理を味わったり、日本の都市の雰囲気を感じたりすることで、新しいインスピレーションを得られると期待しています。この機会を通じて多くを学び、成長するとともにパド（ファン）のみなさんとの絆をさらに深めたいと思っています。本当に楽しみです！

「個性あふれるメンバーたち」――それぞれのストーリー

ヒョンジンはYouTuberとして、聴覚障害に関する偏見をなくす活動をしてきた。また、ピアノが得意であり、今回のコンサートでは特別な演奏を披露する予定である。

――ピアノを始めたきっかけと、演奏する中で自分が感じる魅力は？また、演奏の際に心がけていることや、上達するための練習方法は？
人工内耳の手術を受けた後、ピアノは私にとって癒しと安心の源となりました。音楽の美しさを再発見し、音とのつながりを築く手助けとなりました。上達のためには、手の動きの調整やダイナミクスに注力し、継続的に練習を続けています。

――日本語を学び始めた理由と、今回のイベントに向けて特に練習していることは？
日本のパド（ファン）のみなさんともっと深くつながりたいと思い、日本語を学び始めました。特に3月9日に豊田市で行われるイベントに向けて、日常会話のフレーズを練習しています。この努力が、来場してくださるみなさんと直接コミュニケーションを取る助けになり、より自然な交流につながることを願っています。

ジソクは、パラアルペンスキーの元選手という異色の経歴を持つメンバー。スキーで鍛えた持久力やバランス感覚は、ダンスパフォーマンスでおも大きな強みとなっている。ダイナミックな動きと表現力を兼ね備えたパフォーマンススタイルは、観客を魅了するポイントの一つだ。

――スキー選手からアイドルへ転身したきっかけは？
スキーで身につけた規律や忍耐力が、音楽やダンスに集中するための大きな支えになっています。昔から芸術、特にパフォーマンスが大好きで、この新しい挑戦を通じて自分の情熱を表現し、多くの人と深くつながれることに大きなやりがいを感じています。

――ダンスで表現する際、スキーで培った経験がどのように役立っている？自分のダンスで特に見てほしいポイントや得意なジャンルは？
スキーで鍛えた持久力やバランス感覚は、ダンスにもとても役立っています。ステージでは、正確な動きと気持ちを込めた表現を大切にしていて、観客のみなさんにストーリーが伝わるように踊りたいと思っています。得意なジャンルはヒップホップで、力強さとしなやかさを合わせたスタイルに、自分の経験を活かしています。

チャンヨンは、音楽だけでなくアートやデザインにも優れた才能を持つメンバー。元聴覚専門士というユニークな経歴を活かし、音楽を通じて多くの人とつながることを目標にしている。新しい表現方法に積極的に挑戦するチャンヨンは、グループのアーティスティックな魅力を支える重要な存在だ。

――聴覚士として働いていた時の経験が、アイドル活動にどう影響を与えている？
聴覚士としての経験は、アイドルとしての視点に大きな影響を与えています。聴覚障がいがある人々が直面する課題を深く理解できるようになり、より多くの人に届く包摂的な音楽を作りたいという思いが強まりました。また、振動メトロノームや手話を取り入れた振り付けなど、パフォーマンスをより多くの人に楽しんでもらうための技術に感謝しています。

――絵を描くのが得意とのことだが、今回のイベントで披露したいアートやグッズはある？
絵を描くのは昔から大好きで、特に楽しいキャラクターを描くのが得意です。大々的にグッズを展示する予定はありませんが、パド（ファン）のみなさんへの感謝の気持ちを込めて、小さなスケッチをイベントでお見せできればと思っています。

最後に、今後の目標と日本のファンに向けてメッセージをどうぞ！

――今後チャレンジしたいことや目標について
チャンヨン：もっと大きなコラボレーションに挑戦したいです。K-POPと新しいジャンルを融合させたパフォーマンスをしてみたいですね。最終的には、ミュージシャンとして進化し続け、障壁のない音楽をさらに広げていきたいと思っています。

――日本のファンへメッセージ
ヒョンジン：愛と温かい応援をありがとうございます。みなさんのおかげで、私たちの夢が実現しています。
チャンヨン：このショーを通して、みなさんにたくさんの喜びと前向きな気持ちを届けられたらと思います。
ジソク：みなさんの応援があってこそ、今の私たちがあります。一緒に最高の思い出を作りましょう！