吉谷彩子 「ポレポレで生きていけば…」思い出の地・ケニアで25年ぶりの再会で役者人生に思いをはせる
2025.1.20 07:30そんな当時交流していたケニアの人々については、「みんな優しいんですよ」と話す。「国境を越えても言葉通じなくても、仲良くなれるみたいな。その経験がなんかこう、私の性格が変わったきっかけのひとつだと思いますね」と、そんなことを話していると、男性が1人、教室に入ってきた。吉谷は男性を見ると、「待って!ヤダヤダ!」と驚いた様子。「レポーレじゃない?」当時の撮影で共演したマサイ族の方だった。
2人ともまだ子どもであった当時、撮影外の時間も一緒に過ごしていた仲だと言い、ハグして再会を喜び合う。「漢字ドリルとかやってたんですよ、撮影現場で。レポーレも一緒に見てて、教えたりとかして、全然(言葉)が分からないはずなのに」と、テンション高めに語る。そんな吉谷にレポーレさんは、「当時、幼かった君は撮影そっちのけでどこかに行って走り回っていたよね。走って行っちゃうので、連れ戻されていたよ。でも今は立派になって」、そういうと笑って「また絶対に戻ってきてよ」と続けた。
思わぬ再会もあり、自分の役者としてのルーツを再確認した吉谷。自身の芝居について、「なんでもどんな役でも愛情をもってやるっていうのは、自分の中で決めてて、(役を)嫌いになったら絶対にうまく演じられない気がしてて、愛をもってやることにしてます」と語る。「“ポレポレ”ですよね」と、スワヒリ語で “ゆっくり”という意味の言葉を口にすると、「ポレポレで生きていけば、いいこと起きます」と、ケニアの大地を見つめた。
写真提供:(C)日テレ
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