主演・坂口健太郎 渡辺謙との初共演で「男の⾊気に満ち溢れた」演技を披露 映画『盤上の向日葵』今秋公開
2025.1.16 18:25今年10月31日(金)に公開が決まった映画『盤上の向日葵』の主演を坂口健太郎が務め、渡辺謙との初共演が発表された。
山中で発見された白骨死体。手がかりは、この世に7組しか現存しない将棋の駒。容疑者は、突如将棋界に現れプロ棋士たちを圧倒し、一躍(いちやく)時の人となった天才上条桂介。捜査の過程で、賭け将棋で裏社会に生きた男 東明重慶(とうみょう しげよし)の存在が浮かび上がり、やがて、謎に包まれた桂介の生い立ちが明らかになる。それは、想像を絶する過酷なものだった…。 衝撃の結末、魂が震える慟哭(どうこく)のヒューマンミステリー。
原作は『孤狼の血』『朽ちないサクラ』など、常に己の信じるもののために闘い続ける人間を描いてきた柚月裕子。将棋の世界を背景にしながらも、将棋を知らない読者も多く惹きつけ、2018 年本屋大賞第2位となった作品。
原作者も絶賛する脚本を書き上げたのは熊澤尚人監督。『君に届け』(10)『ユリゴコロ』(17)『隣人X』(23)など、繊細(せんさい)な感情の揺れを丁寧に描き、幅広く評価される恋愛映画・ヒューマンドラマを数多く手がけてきた熊澤が、自ら書き上げた脚本でメガホンを執(と)った。
突如将棋界に現れた異色の天才棋士、上条桂介役を演じるのは坂口健太郎。賭け将棋の世界で圧倒的な実力を持ち、上条桂介に大きな影響を与える男、東明重慶役には渡辺謙。二人の出会いは光をもたらすのか、闇への入り口なのかー。日本を代表する俳優二人が初共演で、渾身(こんしん)の演技を見せた。
主演を務めた坂口健太郎と共演の渡辺謙、そして熊澤尚人監督からはコメントが到着している。
♦坂口健太郎 コメント
<作品について>
桂介役のお話をいただき、年齢を重ねて、自分の見え方が多少なりとも変わってきたんだなということをあらためて確信した作品です。観てくださる方の苦しみや悩みだったり、“想い”、抱えているものに答えを出す作品というより、自分にしかできない選択を提示するような作品だと思っています。最初に台本を読んだときに感じたすごく密度の濃いものが、現場ではより色濃くなって、地と汗と涙といった熱量をとても感じました。目に見えなくても、何か目に見えそうなぐらいの熱気が充満してる、そんな瞬間に立ち会わせていただきました。
<初共演の渡辺謙について>
現場でもコミュニケーションをたくさんとられ、常に自然体で、とても波長が合う、すごく気持ちの良い方でした。監督が作品の全体を見てくださる一方で、役としての全体の軸のようなものを謙さんが示してくださっていて、様々なものをまとめていくエネルギーをすごく感じました。相手の役を考えた上で⾃分の芝居をする。現場でいろんな会話をして試しながら、桂介と東明という二つの役を、二つの関係性を⼀緒に作り上げていった感覚がありました。
♦渡辺謙 コメント
<作品について>
ハードボイルドで、流血必至の作家、柚月裕子さんの今作「盤上の向日葵」。将棋界を描きながら、深い業を背負った男の生き様に心奪われました。将棋でしか生きられない切ない男達、その生き切る姿をご覧下さい。
<初共演の坂口健太郎について>
坂口君は、真っ直ぐです。彼の演じる桂介も様々な困難な生い立ちの中、懸命に真っ直ぐに生きていきます。でも東明にあってしまい、将棋の奥深さと勝利への執念に⽬覚めます。それは坂口君自身が悩み苦しむのに似ています。おそらく、今作で彼の違う一面が見られる事でしょう。